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【本】17114『父という余分なもの:サルに探る文明の起源』山極寿一

父親という存在は、生き物のにとっては必要がない。 オスは確かに有性生殖に必要だ。しかし、出産・子育ては理論上は母親だけで完結する。 事実、多くの哺乳類ではオスは子育てに参加しない。 しかし、ゴリラは明確に父親が存在する。… 続きを読む »

【本】17102『世界天才紀行 ソクラテスからスティーブ・ジョブズまで』エリック ワイナー、関根 光宏

天才を生み出す土地の共通点を探るため、筆者が各地を旅する。 土地の特性を探るという名目にもかかわらず、筆者は天才個人の経歴に注目するキライが強い。 とはいえ、筆者も歴史には着目している。歴史の動乱のなか、社会が不安定にな… 続きを読む »

【本】17088『愛と怒りの行動経済学』エヤル ヴィンター、青木 創

これはオススメ。 ゲーム理論についての基本的な本を読んだ後だと、理解が深まるだろう。 しっぺ返し戦略が、自分の戦略として合理的なのはよく知られている。 つまり、裏切られたら自分は敵対する。しかし、相手が自分側に味方したと… 続きを読む »

【本】『愛と怒りの行動経済学』エヤル ヴィンター、青木 創 #47

感情は理性を邪魔するものではなく、実は合理的な行動を導くために重要な役割を果たしている。ゲーム理論の初歩さえ知っていれば簡単に理解できる。感情も、判断を下すために重要なファクターの一つだ。 われわれは権威ある人物と接して… 続きを読む »

【本】17065『日本と中国経済 ──相互交流と衝突の100年』梶谷懐

中国の歴史を、日本とのかかわり、特に経済的な関係のなかで描いた本だ。 国交が断絶していても、ともに大量の人口を抱えた隣国同士であり、民間ベースでの経済交流はあったようだ。 中国農村の共同体が、日本人のイメージする農村の共… 続きを読む »

【本】『LIFE SHIFT』リンダ・グラットン, アンドリュー・スコット#12

人の寿命が伸びたことで、教育→仕事→引退という3ステージの人生構造自体を見直す必要が出てきている。自分はどんな価値観を持っているかを知り、人生の中でいかにスキルや人脈など無形資産を築きアップデートするための時間的経済的投… 続きを読む »

【本】16131『習近平はいったい何を考えているのか 新・中国の大問題』 丹羽 宇一郎

筆者は、伊藤忠を経て中国大使を務めた、元実業家・元外交官である。伊藤忠、日本郵政、WFPなどの経験もあるため、多角的な視点から中国を考察している。 一次情報を特に重視している点が素晴らしい。実業家時代にも、一次情報をみず… 続きを読む »

【本】16034サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠 by ジリアン・テット

サイロ・エフェクトとは、組織が大きくなることで、各部署の専門分化が進み、結果としてお互いの連携がとれなくなり、組織全体としての効率性が下がるという現象のことです。 日本語で言うならば、「タコツボ効果」と言えるでしょうか。… 続きを読む »