【本】17142『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』磯田 道史
司馬遼太郎マニアとしては買うか逡巡したが、買ってよかった。 現在は、時代の変化のなかでこれまでの既得権益が崩れていく、まさしく幕末に近い構造だと思う。 日本近代を考えるうえで、この熊本出身者というのは非常に重要です。歴史… 続きを読む »
司馬遼太郎マニアとしては買うか逡巡したが、買ってよかった。 現在は、時代の変化のなかでこれまでの既得権益が崩れていく、まさしく幕末に近い構造だと思う。 日本近代を考えるうえで、この熊本出身者というのは非常に重要です。歴史… 続きを読む »
灘の先輩でありイスラム学者である中田先生の本。 ちょっと難しくて一読しただけでは分からない。 ただ、別の視点で捉える練習にはなりそう。 機会をみて読み返す。 80 解放党 平和的なカリフ制樹立を目指す国際イスラーム政治団… 続きを読む »
ローマ帝国繁栄の源泉を「多様性の確保」と「フロンティアの拡大」として、その本質を現代に応用しようと考察している。 歴史の本として読んでも面白い。 ローマ時代・大航海時代の市場化、多様化、分散化から、産業革命後に組織化、同… 続きを読む »
読むのに時間はかかるが面白い。 ハプスブルク帝国はいまのEUの原型と言えなくもない。 現在のEUをエマニュエル・トッドがドイツ帝国と呼ぶのも分かる。 長いので後半にダレると思いきや、どんどん面白くなるのは驚いた。 外交関… 続きを読む »
戊辰戦争で左腕を失いながらなおも戦った、伊庭八郎の21歳の日記。 食い道楽で、京都の日常を楽しんでいたおぼっちゃんという雰囲気が伝わる。これが5年後には戦争で名が残るほどに奮戦して戦死いるのだから、人は分からない。 当時… 続きを読む »
天才を生み出す土地の共通点を探るため、筆者が各地を旅する。 土地の特性を探るという名目にもかかわらず、筆者は天才個人の経歴に注目するキライが強い。 とはいえ、筆者も歴史には着目している。歴史の動乱のなか、社会が不安定にな… 続きを読む »
2017年6月、1ヶ月間、上海に行き復旦大学との共同研究を行っていた。 そのときには恥ずかしながら読んでいなかったが、帰国後に読んだ。 内容ひとつひとつに深い考察が込められ、面白い。 お茶の歴史については同様な疑問を抱い… 続きを読む »
前回の明治維新版。 江戸時代の構造的な経済不況に焦点をあてた本だ。 江戸時代は、幕府が全国を支配している建前だが、幕府の徴税権は天領に限られていた。 さらに金本位制にもかかわらず金が枯渇しつつあったため、デフレ傾向は進ん… 続きを読む »
マクロ経済学の理論?をつかって戦国時代を解説した本だ。 当時は通貨発行権を他国に委ねており、中国から貨幣を輸入していた。 だから、慢性的に貨幣不足でデフレ傾向になりやすかった。 さらに、貨幣流通は、留学僧などをつうじて寺… 続きを読む »
軍隊と政権とのかかわりを、中国の歴史をなぞりながら描いた本だ。 中国の軍隊は、私兵と国軍の間を揺れ動いてきた。 北方民族に対抗するために国軍を増強するが、国軍の維持にはコストがかかる。 そのコストを支えきれずに国力が衰弱… 続きを読む »