月別アーカイブ: 2017年7月

【本】17100『街道をゆく 19 中国・江南のみち』司馬遼太郎

2017年6月、1ヶ月間、上海に行き復旦大学との共同研究を行っていた。 そのときには恥ずかしながら読んでいなかったが、帰国後に読んだ。 内容ひとつひとつに深い考察が込められ、面白い。 お茶の歴史については同様な疑問を抱い… 続きを読む »

【本】17099『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』 河合雅司

人口推計や種々の統計データを元に、日本の将来起きる問題について述べている。 資料としては有用な本だろう。 後半の対策部分の提言は、甘い。 筆者が妙案として出している、相続税の増税は現実味がない。 生きているうちの社会保障… 続きを読む »

【本】17098『真説・企業論 ビジネススクールが教えない経営学』 中野剛志

アメリカ礼賛に対して異を唱えるタイプの本。 みんなが賞賛しているシリコンバレーも、軍事産業の技術応用にすぎないし、学歴・職歴でズブズブのコネ社会だし、官民癒着だってすごいよ、と書いている。 筆者はベンチャー企業が軍事産業… 続きを読む »

【本】17097『外国語学習の科学-第二言語習得論とは何か』 白井 恭弘

第二言語習得に関して、様々な研究結果をまとめた本。 英語の勉強に役立つかどうかは別として、「そんなもんか」と思える本。 大人の第二言語習得は、子どもとは大きく異なるのは、誰しも納得するだろう。 子どもよりも大きく困難な、… 続きを読む »

【本】17096『生涯投資家』 村上世彰

高校の先輩ということもあり、購入してみた。 意外と面白く、おすすめだ。 批判はあるだろうが、ここまで資本主義寄りの意見を堂々と言う人は日本では貴重だ。 コーポレート・ガバナンスの意義を解き、日本の株式会社が株主の利益にな… 続きを読む »

【本】17095『MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣』 シバタ ナオキ

決算には、その会社の企業戦略や強み・弱みが如実に出る。 だから、財務諸表などを読む力をつけることで、その会社の思惑がわかる。 本書は、代表的な企業を例に、その企業の強み・弱みについて説明している。 Amazonがキャッシ… 続きを読む »

【本】17094『幸福の「資本」論――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』橘 玲

意外と面白かった。 金融資産、人的資本、社会資本のすべてを手に入れることはできないと筆者は言う。 つまり、「経済的な自由」「やりがいのある仕事」「豊富な友達」のすべてを入手するハードルは非常に高いと。 だから、面倒な社会… 続きを読む »

【本】17093『時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS』シェーン・スノウ

指導者の重要性、経験の重要性、など。 努力のための努力に意味はない。 医療界でも、「○年の経験」などが専門医の条件として平然と記載されている。 同じ期間でも人によって得られる価値は大きく異なるのに、どうしてそれで評価でき… 続きを読む »

【本】17092『問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論』エマニュエル・トッド

トッドの最新作。序章の翻訳調に読むのをやめようかと思ったが、読み進めると意外にも大変おもしろかった。 トッドの家族研究からの考察は面白い。核家族のアングロサクソンは世代間での連続性がない。 その結果、受け継ぐこともない代… 続きを読む »

【本】17091『2050年の技術 英『エコノミスト』誌は予測する』英『エコノミスト』編集部

未来の技術に関する本。 この手の本はすべて読むようにしている。 医療でも医師の雇用がAIで奪われるという話題が多い。 医師のなかにも何種類かいると私は思っている。 そのなかで、「医師免許という資格に守られてきただけの医師… 続きを読む »