【本】『幸せをつくるシゴト』山川咲 #73

”自分の人生を生きることを妥協してはいけないと、強く思った。会社で働き続けることと、自分の人生を自分らしさを発揮して生きることは、私の中で折り合わないものになっていた。”

ずっと気になっていた人の本をやっと読んでみた。生い立ちからかなり変わっている人ではあるけれど、その後の自分のやりたいことをやってみるエネルギーはすごい。同じような問いかけを自分にする人は多いと思うが、そこから行動を起こす人と起こさない人の差ってなんだろうか。フィクションのようなドラマチックなノンフィクション、一気に読めた。

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【本】『小さな野心を燃料にして、人生を最高傑作にする方法』はあちゅう、村上萌 #72

なにもないところから根性で仕事を作ってきているのはやはりすごいと思う。野心をきちんと叶えてあげるというのははあちゅうさんがずっと言っていることだけれど、これを読んでまた思い出した。

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【本】『子どもをアレルギーから守る本 』藤田紘一郎#71

筆者は寄生虫を自分で飲んだりしているそう。やや極端ではあるが、子どもが落ちたものを拾って食べたらラッキーと思え、というのはそのとおりかもしれない。概ね「アレルギーのない子にするために1歳までにやっておきたいこと15」と同じような内容だがよりワイルド。

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【本】16098 バングラデシュを知るための60章 by 大橋正明, 村山真弓

バングラデシュについて、政治、歴史、産業、社会問題など、様々な側面から焦点をあてて描いたケースシリーズ。

章ごとに分野が全然違うために、まとめて感想を述べるのは難しい。
歴史などは、前回の投稿に内容を記載しているため、割愛する。

バングラデシュの抱える問題は、汚職、経済格差、宗教問題(ヒンドゥー教などのマイノリティ)、医療資源不足、など、アジア諸国が抱える問題と概ね共通と言えるでしょう。

大体のことは以前の投稿と重なるため省略。
まとめてザクッと知るにはいい本ではないでしょうか。

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【本】16097 貧困からの自由―世界最大のNGO-BRACとアベッド総裁の軌跡 by イアン スマイリー

アジア最貧国と言われるバングラデシュは、洪水やサイクロンなどの災害も頻発する。その災害支援のためにできたのが、BRACだ。今や、世界最大のNGOと言われている。
本書は、そのBRACの創設者、アベッドに関する話。

BRACのことを述べる前に、まずはバングラデシュの歴史について説明が必要だろう。
世界の混乱地域のご多分に漏れず、バングラデシュも英国によってかき回されたという歴史がある。

“六〇年間、東ベンガルは、初めはイギリス領インドによって、そしてのちにはパキスタンによって、政治的にも経済的にも社会的にも、僻地として扱われ続けた。”

最初はインドからパキスタンが独立するとき、西パキスタン(現パキスタン)+東パキスタン(現バングラデシュ)という分割した地域ができた。東西では宗教こそイスラム教だったが、言語も文化も民族も異なる地域だった。その後、公用語や政治、経済などすべてが西側に支配されたせいで、東側の不満から独立への機運が高まり、バングラデシュ独立戦争によって独立を勝ち取った、というのがバングラデシュ立国までの歴史だ。
バングラデシュの国旗は日本をモデルと言われることもあるが、緑色の豊かなベンガル高原に戦争で流された血が表現されているもので、独立に至るまでの血生臭い歴史を読み取ることができる。

現与党のアワミ連盟は親インド的、野党のBNPは親パキスタン的と言われるようだが、上記の歴史を踏まえて考えると、両者の対立は根深い。
バングラデシュの経済成長が、他のアジア諸国に比べて遅れているのも、このような政治対立も一因だ。

さて、BRAC。貧困層へ投資して自立を促すプロジェクトが有名だ。
換金性が高く、土地に適していて、市場へのアクセスが確保できるような商品作物や家畜を考えて、普及させてきた。

有名なのは、マイクロファイナンスだろう。数千円単位の少額融資をすることで、農業への原資を提供することができる。この分野で有名なのは、ユニクロと提供するなどしているグラミン銀行だ。
しかし、BRACとグラミンは少し立場が異なる。
グラミンは、融資された側がどのように使おうと自由で、独自の発想でビジネスを成立させることを重視している。
一方BRACは、より積極的に介入を行う。ニワトリの改良種を提供したり、商品作物の種を提供することもある。

特筆すべきことは、BRACの公衆衛生分野への貢献度の高さだ。
下痢、と聞くと日本では大したものではないが、下痢性疾患は、発展途上国では命を奪う疾患である。
日本でも、幕末にはコレラの流行で大量に死亡するなどしていた。
死因は、要するに脱水だ。

これに対して、点滴などは製剤も高いうえに手技のハードルもあるため、農村部や貧困層では対応できない。
登場したのが、経口補水液だ。いまでは薬局でも購入可能だが、1978年当時には、Lancetから「二十世紀最大の医学的発見かもしれない」というくらいのパラダイム・シフトだった。
水に溶かすだけの製剤が登場し、世界中にばらまかれた。その値段は、一つ〇・〇八ドル。

“しかし、一パック〇・〇八ドルですら、それを最も必要とする人々にとっては高価すぎ、無料配布するにしても、総コストが保健省で賄える範囲を超えてしまう。”
さらにサプライチェーンの問題もあり、このような安価な製剤ですら、途上国の貧困層には届けられない。

そこで、BRACが行ったのは、「経口補水液の作り方を教える」というものだ。
要は、少量の塩と糖分を水に加えればいいだけなので、十分に可能である。
詳細は省くが、識字率も低い地域で、正しい分量での経口補水液の作成方法を普及させたBRACの業績は大きい。

他にも、女性による村落保険ワーカーによって、かんたんな医療を提供することに成功するなど、医療面での成功例は多い。
資源が少ない国だからこそ、必要最低限のことを効率的に行うことができるのだろう。

日本でも、見習うべきところがあるのかもしれない。

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【本】『アレルギーのない子にするために1歳までにやっておきたいこと15 』古賀 泰裕 #70

”生まれてから1歳までの間に腸内にビフィズス菌がたっぷりあるようにしておけば、腸内環境が整いアレルギーの発症が予防できるのではないか、また、黄色ブドウ球菌など悪い菌が腸内にたくさんあると、さらに腸内フローラを悪くする原因になるのではないか”

”人工乳を選ぶときはオリゴ糖が入っているかどうか、また、オリゴ糖の配合量、そのほかの成分の配合量などをチェックして選ぶようにするとよいでしょう。”

”生後6カ月まで完全母乳であった場合、混合母乳の赤ちゃんに対して有意にアトピー性皮膚炎の有症率が低かったという調査結果もあります。すべての人にあてはまる結果ではないですが、私もできれば6カ月は完全母乳育児をおすすめします。  子どものアレルギーリスクを下げるという点、そして赤ちゃんの消化管機能の成熟度という点から考えても、母乳はなるべく長く続けましょう。そして離乳食は焦って与えないこと。赤ちゃんの消化器官が成長していない間に離乳食を与えると、腸への負担が大きくなります。”

”味蕾は妊娠15〜17週くらいで形成され始め、甘さ、酸っぱさ、しょっぱさといった基本的な味がわかるようになります。”

アレルギー予防にはよい腸管細菌叢が形成されることが大事であり、そのためには分娩時の母親の腸内細菌が大事。オリゴ糖はビフィズス菌を増やすのでよい。

アレルゲンが皮膚から入り込む前に腸管から吸収させることが大事、とは他の本にあったが、離乳食をいつから開始すべきかは一定の見解はなさそう。腸内細菌叢が完成するまでには出生から少し時間が必要であり、消化機能を考えてもいくらでも早いほうがいいというわけではなさそう。

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【本】『 お母さんの「敏感期」 モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる』相良敦子 #69

”「あるお母さんからこんなことをいわれました。子育ての間じゅう一貫して、いつも心にとめておかなければならないような大切な一つのキーワードを、あなたが問われるとしたら、なんてお答えになりますか?」と。  ところが、答えはじつにかんたんでした。どなたも迷うことなく、「それは『自立』です」と即答なさったのです。”

”幼児期の子どもは、「私が自分でしたいの!」「ぼく、ひとりでやりたいんだ!」という強い願望をもっています。そして、大人に向かって、「私がひとりでできるように手伝って!」と叫んでいます。だから、大人は、すぐに手をだして子どもの身代わりをしてやるのではなく、子どもが自分ひとりでやるには、どんな援助が必要かを考えなければなりません。 「子どもがひとりでするのを手伝う」ために大人が工夫し努力することが必要なのです。”

発達に応じた子どもの行動の理由を考えること、子どもにやり方を丁寧に教えてあげること、当たり前のようでなかなかできないことだと思う。子どもが言うことを聞かないのではなく、指示が曖昧で理解できないからできない、という場合も確かに結構ありそう。勉強になった。

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【本】『9歳までに地頭を鍛える!37の秘訣 』大川栄美子 #68

”幼児語で話しかけ続けた場合、発語は早くなるかもしれないが、あとで再構築のため少し負担がかかる。それに対し、普通の言葉で話しかけ続けた場合、発語は少し遅れるが、長い目で見た場合、効率的である”

天才児の母による育児本。読み聞かせが大事とか、子どもに好きな方を選ばせるとか、ちょっとしたコツが書いてある。読みやすい。

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【本】『子供の「脳」は肌にある』山口創 #67

”母親が子どもとスキンシップをとっているほど、子どもの衝動性が低かった。突発的にヒステリックに泣くことが少ない、かんしゃくをおこさない、落ち着いていることが多い……というように、情緒が安定しているのである。”

”子どもの社会性をより育てるスキンシップとは、どんなものだろうか。さらに分析してみると、安定性に関してはさきほどの「抱っこ」であったが、社会性に関しては、「子どもと手をつなぐ」とか「接触遊びをたくさんする」などのスキンシップであった。”

必ずしも母親である必要はないと思うが、スキンシップは情緒の安定に重要というのは本当なのだろう。このあたりは子どもを早くから独立させようとする欧米的な子育てとは相反するようにも感じる。

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