【本】17147『佐藤優の集中講義 民族問題』佐藤 優
予想外に面白かった。 アンダーソンの『想像の共同体』は読んでいて、「民族なんて(支配者層が作った)フィクションだ」と思っていたが、佐藤氏は、「民族はエリートが思うようには生まれません」(「国家という人工物は一部の支配層が… 続きを読む »
予想外に面白かった。 アンダーソンの『想像の共同体』は読んでいて、「民族なんて(支配者層が作った)フィクションだ」と思っていたが、佐藤氏は、「民族はエリートが思うようには生まれません」(「国家という人工物は一部の支配層が… 続きを読む »
トッドの最新作。序章の翻訳調に読むのをやめようかと思ったが、読み進めると意外にも大変おもしろかった。 トッドの家族研究からの考察は面白い。核家族のアングロサクソンは世代間での連続性がない。 その結果、受け継ぐこともない代… 続きを読む »
米中ネタは現在の鉄板と言っていい。 江沢民以来の「核心」と位置づけられた習近平と、移民排斥を打ち出し、グローバリズムを否定するトランプ。 中国、アメリカの国益が衝突することは明らかであり、この独裁的な指導者同士が衝突する… 続きを読む »
こちらもインドネシアについてまとめた本だ。 経済面からの考察が詳しい。 ビジネスなどを考える人には、こちらの方が昨日の本よりも有意義だろう。 とはいえ、国民性や国の事情をとらえるうえで歴史は必須なので、結局両書を読むこと… 続きを読む »
大半を「聞き読み」で読んだ。 インドネシアの歴史について、まとめている。 デヴィ夫人で有名なスカルノ大統領から、スハルト→ハビビ→ワヒド→メガワティ→ユドヨノ→ジョコ(現在) と続くのがインドネシア大統領の系譜だが、これ… 続きを読む »
外国人ジャーナリストを対象とした人質ビジネスが、いかにイスラム圏の犯罪組織にとって資金源になったかを考察している。 もとは海賊などをしていたが、警戒が厳しくなって成功率が低くなったところで、警戒心の薄い外国人ジャーナリス… 続きを読む »
佐藤優氏の書いた地政学に関する本である。 ・アメリカについて アメリカの民主主義は、基本的に『白人の民主主義』である。『アメリカ民主主義はつねに「それ以外の存在」、すなわち「外部」を必要とする』 これをトランプ政権誕生前… 続きを読む »
現在の世界情勢を鑑みながら、民主主義の変遷について書いた書籍だ。 論文といっていいくらいに堅い文体で、決して読みやすくはないが、わかりやすい。 『問題は、公的決定の内容をどうするかということだけでなく、どこまでが公的決定… 続きを読む »
地政学の入門書として、評価の高い一冊。 やや難解だが、地政学を理解するには理論も具体例も十分に記載されている。 “スエズ運河の存在する中東と呼ばれる地域が、実は有史以来一貫して、西欧のシー・パワーと大陸のラン… 続きを読む »
地政学リスクという言葉を目にすることが多い。 テロや領土問題など、多くの出来事で使われる。 しかし、地政学の考え方について、全く知識がないために少し本を読み漁ることにした。 「マッキンダーの地政学」が有名だが、初心者には… 続きを読む »