書評」カテゴリーアーカイブ

【本】17029『経済学者 日本の最貧困地域に挑む』鈴木 亘

大阪のあいりん地区の改革に挑んだ経済学者の著作。 縦割りの行政との戦いの記録と言ってもいい。 筆者は、様々な利権が絡み複雑な地域であるあいりん地区に踏み込み、住民に怒鳴られながら改革を進めた。 そのモチベーションはいった… 続きを読む »

【本】17028『人質の経済学』ロレッタ・ナポリオーニ

外国人ジャーナリストを対象とした人質ビジネスが、いかにイスラム圏の犯罪組織にとって資金源になったかを考察している。 もとは海賊などをしていたが、警戒が厳しくなって成功率が低くなったところで、警戒心の薄い外国人ジャーナリス… 続きを読む »

【本】17027『UXの時代_IoTとシェアリングは産業をどう変えるのか』松島聡

洋書によくある体裁につられて買ってしまった。 内容に目新しさはないが、ユーザーエクスペリエンスというキーワードから様々な技術を考察しているのは面白い。 Amazonの成功も、徹底した顧客目線があることは有名だ。 医療にお… 続きを読む »

【本】『成功する子 失敗する子 _ 何が「その後の人生」を決めるのか 』ポール・タフ#8

”逆境によるストレスが、発達段階の体や脳にダメージを与える” ”脳のなかで幼少期のストレスから最も強く影響を受けるのが前頭前皮質、つまり自分をコントロールする活動──感情面や認知面におけるあらゆる自己調節機能──において… 続きを読む »

【本】17024『教養としての宗教入門 基礎から学べる信仰と文化』中村圭志

イスラム教の教えはそもそも生活に即しているため、法制度などを内包しており、近代国家の法制度との相性がよくない。 アラブの春が民主化に至らず、カリフ制の復活など懐古主義に向かったのは、このことが大きいだろう。佐藤優などは、… 続きを読む »

【本】17023『東大教養囲碁講座~ゼロからわかりやすく~』石倉 昇, 黒瀧 正憲, 梅沢 由香里, 兵頭 俊夫

囲碁初心者向けに、どのような本がいいか選んでいたところ、見つけた。 ルールが大変わかりやすく書いてある。 論理的に書いてあるので、中学生・高校生以上になってから囲碁を始める人には、わかりやすいのではないか。 囲碁十訣(い… 続きを読む »

【本】17022『君たちが知っておくべきこと―未来のエリートとの対話―』佐藤優

灘校生と佐藤優との対談をまとめた一冊。 まず驚くのは、灘校生の返答の的確さだ。佐藤優への対談に応募するような学生たちだから、学年のなかでも世界史や政治・経済の知識が多い集団だとは思うが、それにしても佐藤優の質問に対してさ… 続きを読む »