【本】16122『不平等との闘い ルソーからピケティまで』稲葉振一郎
格差に関する経済学的知見からの考察について、歴史的な経緯をまとめた本である。 まず、現在でも行われる「成長か格差是正か」「成長と不平等緩和のトレードオフ」という対立は、ルソー、スミスの意見の違いから認められる。 さらに、… 続きを読む »
格差に関する経済学的知見からの考察について、歴史的な経緯をまとめた本である。 まず、現在でも行われる「成長か格差是正か」「成長と不平等緩和のトレードオフ」という対立は、ルソー、スミスの意見の違いから認められる。 さらに、… 続きを読む »
まず、鄧小平亡き後の経済成長を、筆者はチャイナ1.0と呼んでいる。 『「チャイナ1・0」は、中国の実際の台頭を平和裏に、しかも周辺国の警戒感を呼び起こすことなく実現した』 そして、チャイナ2.0では胡錦濤を中心に、対外的… 続きを読む »
日本の高齢化は深刻だ。 『一三〇〇万人の働き盛りの日本人が親(義理の親を含めて)の介護問題を会社に直接相談できずに苦しみ悩んでいるということは、日本の就業者数(六三五七万人:総務省統計局調査)のうち、五人に一人がこの問題… 続きを読む »
技術の進歩について語った本。面白い。 筆者が述べるように、技術の進歩は自然の摂理に近い。 したがって、『不可避なものを阻止しようとすれば、たいていはしっぺ返しに遭う』 筆者は、すべてが流動化していき、『流れの原動力である… 続きを読む »
民族というアイデンティティの源流が何にあるか、について詳細に記載してある。 詳細は本書に譲るが、人種という概念に客観的根拠はない。 日本が単一民族国家であるという幻想は、戦後生まれた。同様に、”「さあイタリア… 続きを読む »
著者は、OECD東京センター所長。 著者がOECDの統計データに詳しいため、OECDの発表資料や日本の政府統計などを多く引用している。 高齢社会、人口減少、女性の社会進出などのテーマについて国際比較を行いたいときに、どの… 続きを読む »
Googleの元CEOであるエリック・シュミットが語った、将来の姿。 『音声書き出しが主流になれば、「書き言葉」も変わるかもしれない。やがて私たちは段落の形で話すようになるのだろうか、それとも書き言葉が話し言葉のパターン… 続きを読む »
宇沢弘文氏の、社会的共通資本に関する本だ。 社会的共通資本の管理について、著者はこう述べる。 『社会的共通資本は、それぞれの分野における職業的専門家によって、専門的知見にもとづき、職業的規律にしたがって管理、運営されるも… 続きを読む »
「想像の共同体」の著者、ベネディクト・アンダーソンによる早稲田大学での講演とその解説です。 冷戦の終焉について。『アメリカのような巨大な国民帝国は、つねに敵を必要とします。』 したがって、共産主義が崩壊したあとに、アメリ… 続きを読む »
筆者は、バングラデシュに単身わたり、繊維工場との交渉を重ね、バングラデシュで作ったカバンを日本で売るという計画を実現し、利益を出したという方だ。 その行動力には脱帽だ。 現地のパートナーとの関係がうまくいかなくなったり、… 続きを読む »