【本】16148『論文の書き方』清水 幾太郎

投稿者: | 2016-12-31

他の書籍でもおすすめされていた本。
日本語の書き方として、様々なことが述べられている。

このHPの書評は、引用を多めにしている。
それは、後で引用できるようにするためもあるし、自分が書評を残す負担が小さいようにしているからである。
本気でやるなら、一つ一つを丁寧に書くべきなのだろうが…。

“書物を読むのは、これを理解するためであるけれども、これを本当に理解するのには、それを自分で書かねばならない。自分で書いて初めて書物は身につく。”

“現在は、新聞のスタイルから抜け出ることが勉強の第一歩だとも言える。新聞の文章は現代の美文である。少し前に、私はこう書いた。「文章を書く時は、多少の差し触りを覚悟してかかる必要があるであろう。」主語がハッキリし、肯定か否定かがハッキリすれば、とかく、差し触りが生じ易い。ところが、一般に新聞の文章は差し触りを避けた文章なのである。新聞の文章といっても、日本の普通の大新聞の文章のことであるが、これは、或る特殊な事情の上に成り立っている文章なのである。簡単に真似してよいものとは言えない。”

“文章を書くという段になると、日本語をハッキリ客体として意識しなければいけない。自分と日本語との融合関係を脱出して、日本語を自分の外の客体として意識せねば、これを道具として文章を書くことは出来ない。文章を書くというには、日本語を外国語として取扱わなければいけない。”

“根本的なルールとしては、句点の多い文章を書いた方がよいと思う。即ち、短い文を積み上げた方がよいと思う。一つの短い文で一つのシーンを明確に示し、文と文との間は、接着力の強い接続詞でキチンと繫ぐことである。”

“文章を機械のように作ろう。文章を建築物として取扱おう。曖昧な「が」を警戒しよう。親骨を見失わないようにしよう。経験と抽象との間の往復交通を忘れまい。日本語の語順に気をつけよう。”

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