【本】16147『「社会を変える」を仕事にする _ 社会起業家という生き方』駒崎弘樹

投稿者: | 2016-12-31

社会起業家に関する固めの本かと思ったが、砕けた内容で、これはこれで面白い。
筆者の奮闘記である。
当時の心境が正直に書いてある。
これほどの逆境から立ち上がってきたとは知らなかった。

“九五%の人にはなんらかの「ダメ出し(批判)」をされた。このときほど日本が「ダメだし社会」だと痛烈に思ったことはない。この国では何か新しいことをやろうとすること自体が罪とみなされる。たとえそれが社会のためになろうと。”

“マルクスという十九世紀の経済学者は「下部構造が上部構造を規定する」と言った。いきなり小難しい話のようだが、簡単にいえば、文化や価値観や政治体制など(上部構造)は、経済や産業のあり方(下部構造)によって左右される、ということだ。価値観の裏には、経済的な事情がある場合が多い。”

“「考えるときは頭のなかだけで考えてはいけない。必ず手も一緒に動かすことだ」”

“擬似的な保険、「なんちゃって保険」にすればいい。つまり、月々お金をかけつづけてもらって、病児保育が必要なときはタダで助けてあげればいいのだ。これで毎月の収入は確実に安定化するぞ!”

“若いうちに決まるもの。それは技術や専門的な知識ではなく、「心の構え」だ。二十代で一度もリーダーとして振舞ったことがない人が、四十代で立派なリーダーになれるとは思えない。若いころに自分の発想がことごとくダメ出しされた人が、五十代でクリエイティブなことを言い出せるかと言ったら、それも疑問だ。そう、若いうちに培うべきなのは、試行錯誤によって生み出される、自分はできるんだ、という「心の構え」なのである。”

“すでに終身雇用は崩れ、寄らば大樹の陰、という環境依存型の生き方をするのは、逆にリスクが高い。自律的に自らのキャリアを選択し、自分がどんな人間になりたいのか、という自己実現と、どんな社会を実現したいのか”

“「あなたが見たいと思う変革に、あなた自身がなりなさい」──マハトマ・ガンジー”

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