【本】16082 貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち by 藤田孝典

投稿者: | 2016-07-18

筆者は、貧困を助けるNPOをされているソーシャル・ワーカーだ。
前にも、貧困高齢者などについて著作がある。

現在は、以下にあるように格差が拡大している。
“現在の若者の「しんどさ」を見る際に、「ジニ係数」(所得や資産の不平等、あるいは格差を測るための尺度のひとつ)や相対的貧困率が高まっていることは、特徴的である。格差が広がり、貧困が広がっている。実際に相対的貧困率を年齢別で見てみると、直近20年の間に、20~24歳の男女の貧困率が約10%も上昇している。”
“子どもの相対的貧困率は16・3%(2012年)”

さらに経済成長も滞っており、若者が頑張ったからといって良い職業につける保証はもはやない。
なのに、”報われる労働」と「報われない労働」の2種類にハッキリ分かれることを確信しているのだ。この2種類があることを説明することなく、すべてにおいて「努力すれば報われる」と述べるのは、時代錯誤的、あるいは無責任”であろう。

また、若者の貧困で問題なのが、「若者で貧困に陥るのはやる気がない」という姿勢である。
“若者論では散々言われているが、時代を経ても若者のマインドや性質は大きく変容するものではない。大きく変容するのはいつの時代も若者周辺の環境である。”
なのに、若者が生活保護の申請のために役所の窓口へ行くと、「本当に働けないの?」などと心ない言葉を浴びるのが常だという。

世代間の格差を埋め合わせる方策が見当たらないいま、格差は広がる一方である。

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