【本】17123『認知症予防のための簡単レッスン20』伊藤隼也

投稿者: | 2017-12-07

一般の人にわかりやすく書くとこうなるかな、という感じ。
情報としては網羅的に色々書いてあるので参考にはなるが、エビデンスレベルの低いものと高いものがごちゃまぜに書いてあるので、一般読者にとって利益があるかどうかは分からない。

「二〇〇九年から一二年にかけて、全国十カ所において約六千人の高齢者を調査し、認知症の有病率を調べました。その結果、現在国内の認知症患者は、六十五歳以上の一五%、四百六十二万人と推計され、一九八五年の前回調査に比べ、なんと倍増していたのです。 さらに、認知症の予備軍、『軽度認知障害(以下、MCI)』の患者は推計四百万人。両者を合計すると、その数は八百万人を超える。実に六十五歳以上の四人に一人が、どちらかに当てはまるのです」

「研究を始めて十カ月後、両グループの認知機能を測定する調査を行いました。すると、運動をしていたグループは認知機能の結果が維持・向上していた

キーワードは〝デュアルタスク〟。運動をしながら同時に頭を使うことが、脳への刺激をより増やすことに繫

米ピッツバーグ大学などの研究チームが二〇一一年に論文発表した研究では、一年間有酸素運動をした人たちは、海馬の容量が平均二%も増大したという結果も出ている。

驚くことに、ギャンブルも認知症予防に効果があるとされる。

脳血管性認知症予防のためにも、植物油の摂取量を減らすことは大きな意味を持つ。

全国の認知症の高齢者は二十年前の六倍弱、五百五十万人に膨れあがった──。そんな驚愕の最新研究を公表したのは、九州大学大学院で「久山町研究」に携わる清原裕教授だ。〝

認知症研究の最先端であるアメリカ国立衛生研究所(NIH)によれば、認知症予防のトレーニングとして有効なのは有酸素運動しかないのだ。 

須坂市は、昭和三十年代に全国に先駆けて「保健補導員」制度を導入。保健補導員とは、市内各地区で任命された女性ボランティアのことで、二年間の任期中、減塩など食生活改善や、運動の重要性などについて学び、その知識を地域に広める〝健康推進役〟

「国際的な運動処方ガイドラインを発行するACSM(TheAmericanCollegeofSportsMedicine、米国スポーツ医学会)では、なんと『歩数計を使わないように』と提唱しています。あくまで『目標心拍数』をキープしながらどれだけの時間を歩いたかが重要

「交感神経を緊張させ、集中力を高め、記憶力を強化する作用を持つのは、ローズマリー・カンファーやペパーミントなどですが、様々な配合を試した結果、『ローズマリー・カンファー二滴にレモン一滴』の割合で配合したものが、活性化という点では一番効果があることが判明

副交感神経を優位にして、脳をきちんと休ませ、心や身体への鎮静効果があるのは、カモミール、ベルガモット、ラベンダーなどです。なかでも『ラベンダー二滴とスウィートオレンジ一滴』の配合が、いちばん鎮静効果

「高齢者が読み聞かせ技術を習得し、それを実演するという過程には、実は認知症予防に繫がる要素がふんだんに盛り込まれているのです。まず絵本を選ぶ際、自分の子供時代に触れた本や、育児時代に読み聞かせた本を思い出すことが〝記憶の掘り起こし〟になります。これは子供時代に見聞きした音楽や映像、思い出の品などに触れて懐かしむことによって脳を活性化させるという心理療法の『回想法』でもある

認知症患者の一割近くがiNPHである可能性があります。〇九年の疫学調査では患者数は全国に約三十一万人でしたが、予備軍も含めると五十万人程度

問題のリノール酸を多く含んでいる植物油は「オメガ6系」と呼ばれるもの。米油、ごま油、大豆油、コーン油、ひまわり油などである。ピーナッツ油もこのカテゴリー。摂取を控えるべき食用油

なければ、「認知症予防に有効な有酸素運動」にならないからである。目標とする心拍数をキープしているかどうかが非常に重要なポイント

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