【本】17113『誰が日本の労働力を支えるのか?』寺田知太、上田恵陶奈、岸浩稔、森井愛子

投稿者: | 2017-08-31

人口が減るなかで、労働力を外国人の活用か、デジタル労働力の活用をするしかないのは明らか。
そういったなかで、どのようなスキルが重要になるかなどに焦点をあてている。

EQに優れて、顧客サービスができる人の価値はますます高くなるだろう。

外国人労働力(Foreignworkforce:F-wf)の活用と、人工知能等の先進テクノロジーが実現するデジタル労働力(Digitalworkforce:D-wf)に

2015年現在、超高齢社会に分類されるのは、世界で日本、イタリア、ギリシャ、ドイツの4カ国のみ

つまり、国際的な余剰労働力の供給は減少するにもかかわらず、需要は伸び続けるため、国際的な労働力不足に発展する可能性が高い。

実は日本側が「外国人労働者を受け入れるか否か」という選択をできる訳ではなく、最終的にどれだけの外国人に日本を就労先として選んでもらえるかが、この議論では重要になってくる

日本で働くことに対する見方も変わってくる(図24)。東アジアや東南アジア出身者であれば、日本で働くことを魅力的に感じているのが3割を越えるのに対し、ヨーロッパや北米においては魅力的に感じる割合が、1割強しかいない。

BARCLAYSが求める人材像は、「正確に処理ができる人」から、「EQ(エモーショナルインテリジェンス)に優れ、顧客との会話がしっかりできる人」

医者には、医療知識だけではなく患者とのコミュニケーション能力が求められるようになろう。

人工知能だけによる診察と無人での健康診断を売りにする「ファスト・クリニック」が新たな業態として登場し、日常の導線上にある駅ナカやドラッグストアなどに設置されて、生活者の日々の健康管理やちょっとした不安を取り除く簡易的な医療機関としての地位を得るかも

これまで人間が見たこともない、正解がない組み合わせを世に問う、これまで誰も考えなかったモノゴトを組み合わせる、といったことは、これからも人間の仕事であり続けよう。

これまでとの違いは、最初に業務を理解するのは、人ではなくD-wfであるということ。そして最適業務を見出すのもD-wfであるということ。そしてD-wfにできない部分を人が行うこと

人工知能等の技術に必ずしも精通していない現場が、まだ見ぬデジタル労働力に何ができるか、何をさせればいいかを発想することは容易ではない。

業務としてどのタイミングで導入すべきかを意思決定するのはより一層難しい。

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