【本】17079『習近平時代のネット社会: 「壁」と「微」の中国』古畑 康雄

投稿者: | 2017-06-04

中国のネット文化についてよくわかる。
インターネットを通じて様々な情報を得たネット民(網民)は、
しかし、当局からの締め付けは厳しい。特にメディアに対しての規制は厳しい。
そのため、Wechatはメディア化することを恐れて企業のオフィシャルアカウントからの配信を一日一回に制限するなどの対策をとっている。それほどに、当局から「メディア」と認識されることは厳しいようだ。
ネット監視専門の職業も生まれている。講習には数十万かかるようだが、給料もいいので、すぐにペイできるようだ。ただしネット民からは「五毛党」と揶揄される。

その規制の影響で、ネット内の意見は両極端になってしまったようだ。極端に政府より&政府に反対派で、本来なら多数を占めるはずの中間層はごっそり抜けているようだ。

もちろん、政府がネットを完全にコントロールできているわけではない。ネットメディアでのハブは、容易に変わるし、しばしば質が低い。習近平が賞賛した、ネットメディアでの有名人はその後大炎上して失脚している。政府でさえも、ネットメディアのコントロールは難しい。

中国独特のネット文化が生まれている。
反日運動にみせかけて、中国の問題をアピールする(「孤独な高齢者を誰も面倒みれないが、尖閣諸島は絶対に取り戻そう!」など)、習近平を褒め称えるように見せて、実は反感を煽るためのサイトであったり(習近平は自分の愛称「習大々」を使うことを禁止したとか)、このあたりは抑圧されるほど巧妙になるのだろう。

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