ゲーム理論について第二弾。
「はじめてのゲーム理論」は、ブルーバックスということもあり、簡単な数式が登場していた。
その分理解しやすくもあるが、読むのに時間がかかる。
本著は、具体的な例を多様しており、この場面を説明するのにどのような理論があるのか、という書き方でかかれており、分かりやすい。
いまの政治体制では、若者が選挙に行かないことも説明できる。
「結果にコミット」という宣伝文句は、自分の行動を縛るコミットメントの重要性を象徴する例だ。
人の心理的なスイッチングコストを利用したロックイン戦略は、携帯電話、クレジットカードなどで多用されている。
インセンティブは有用ではあるが、成果を正しく評価できなければ、逆効果にもなる。
例えば、子供の教育では、テストの点数ばかり褒めてしまうと、勉強自体の楽しさは失われてしまい、点取りゲームになってしまう。
いろいろと考えさせられる本だった。
「はじめてのゲーム理論」とあわせて、ゲーム理論の入門書としておすすめだ。