池上彰が書いた、東アジアに関する本。
説明が上手で分かりやすい。当然だが、主に中国について書いてある。
“中国の人民解放軍は国の軍隊ではなく、中国共産党の軍隊”
“人口が多くて非常に貧しい国が一挙に経済を発展させる時に「開発独裁」という方法があります。 徹底的な独裁政権下で、国のお金を効率的に開発に注ぎ込むことによって経済を成長させるのです。独裁も、優秀なリーダーのもとでは、経済が発展します。たとえば、かつてのインドネシアがそうです。韓国も、朴槿恵大統領のお父さん、朴正煕大統領の時代に開発独裁を行いました。”
“それまで余っていた労働力が底をついた状態を「ルイスの転換点」と呼びます。”
“社会主義市場経済」は、社会主義の資本主義という意味になります。これは中国独自の考え方で、「マーケットは資本主義のやり方にします。自由に金儲けをしてもかまいません。ただし、政治は中国共産党がコントロールします」というもの。つまり、中国共産党が管理をする資本主義という意味”
“政府の言うことは一切聞かないのがいちばん。ルールなど守る必要はない。自分や家族を守ることが最も重要だ、という自分本位の考え方が、中国の人たちに刷り込まれていきました。”
“中国とアラブ諸国の最も大きな違いは、アルジャジーラのように自由な報道ができる放送局がなかった”
“中国の南シナ海支配には、台湾の独立阻止という長期的な戦略があるのです。”