【本】16132『大人のための書く全技術』齋藤 孝

投稿者: | 2016-12-26

「声に出して読みたい日本語」などで有名な筆者が書いた、日本語ライティングのための本です。
1年間様々な本を読んで読書録をつけてきた。
しかし、内容を殴り書きするだけで終わってしまい、決して読みやすい記録ではなかった。
抜粋は抜粋として記録し、感想をコンパクトにまとめられないかと思い、手にとった。

常に当事者意識をもって情報を集めることがおもしろい視点につながるのはもちろんだが、それだけではいい文章にはならない。筆者の言うとおり、「文脈力」が必要だ。しかし、結局これは一朝一夕で身につくものではなく、日常から言葉に対して注意を払うことが重要なのだろう。

“当事者意識が感じられる文章を書くには、日頃からそのように考えているのが第一です。自分が働いている会社や業界で起こることなど、どんなことでも自分のこととしてとらえて考えていくことです。結局それが一番の近道になります。”

“文章を構築する際のプロセスは、基本的には次の三つになります。①書きたいテーマ(もしくは気づき、主張)を見つける ②テーマから三つのキーコンセプト「言いたいこと」をつくる ③三つのキーコンセプトを結び付けて文章を構築する”

“読ませる文章とは何でしょうか?  それは書かれたことに〝発見〟や〝新たな視点〟が含まれている文章です。”

“そもそも人が人に対して、純粋に何かを伝えたいと思うのは、自分がそれまで知らなかった何かを感じたり、発見したときです。”

“エッセイを書くにせよ、企画書を書くにせよ、どちらの場合も気づきや発見や新しい認識をはっきりと打ち出してほしい”

“書くために必要となる力が二つあります。まずは、前述した「〝発見〟と〝新たな視点〟」です。それは「新しい認識を得る力」と言い換えることもできます。そしてもう一つは「文脈をつなげる力」、いわば「文脈力」です。”

“・事実と自分の感想を混ぜて書かない。  ・ポイントごとに段落を分ける。  ・一行空けて、ここまでが事実関係ですとハッキリわかる書き方をする。  ・判断には、必ず理由を付ける。”

“では、一流の文章とはなんでしょうか?  それは、「人の心を動かす文章」です。  そのような文章を書けるようになるには、まず、自分の日常での心がけや習慣を変えていくことが必要です。そうやって本物の「言葉の力」に目覚め、その力を駆使し、言葉を機能的に構築していくことなくして、一流の文章を書くことなど不可能です。”

“企業や社会が社会人に求めるのは、「目のつけどころがいい」「おもしろい視点を持っている」といったポイントに加え、「段取りがうまい」「人と生産的なコミュニケーションがとれる」「新しい提案ができる」「情報を収集してうまく活用できる」といったツボを押さえた文章です。”

“現在社会で求められているのは、「他人と違う意見を述べる」ことです。”

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