【本】16086 VRビジネスの衝撃 「仮想世界」が巨大マネーを生む by 新 清士

投稿者: | 2016-07-28

プレステ、オキュラスなどVRの技術が進んでいる。
VR(仮想現実)とAR(拡張現実)とMR(複合現実)などの話題も流行だ。

その歴史はAIと共通している。過去にブームがあったものの技術力の問題で廃れてしまい、現在さらにブームが巻き起こり、今度は技術が進んだために期待が高まっているという点だ。

VRの体験は”immersive(没入感のある)”というのがキーワードだ。
“ソニー・インタラクティブエンタテインメントの吉田修平氏は、ことわざの「百聞は一見にしかず」をもじって、「百見は一体験にしかず」と主張”
確かに、VRでの体験は、見るよりも強烈だろう。

また、オキュラスを買収したフェイスブックのザッカーバーグ氏の考察も面白い。
“二〇〇四年にフェイスブックが生まれた当初、オンラインの体験はネットワーク回線の速度による制限もあり、文字などテキストによるものしかありませんでした。しかし、「現在では写真や映像などビジュアルの上でも豊かな表現の投稿が主流となりました。ところがさらにゲームなど没入型コンテンツの登場で、ユーザーは自分たちの創造性をさらに豊かに表現するようになってきた」”
ここから、
“「論理的に考えると、次の段階は、完全な没入型のVRになる」”
というコメントを残している。

筆者の言うとおり、”VRが引き起こす変化の本質は、機械と人間とのやり取りの在り方を変えるユーザーインターフェイス革命”である。

VR→AR→MRと進化していくと言われるが、それがどのような世界を生むか、楽しみだ。

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