【本】『サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法』チャディー・メン・タン #44

投稿者: | 2016-06-06

”SIYの受講中に経験した一番重大な変化は何かと訊くと、相手の話を聴くのがずっとうまくなり、すぐにカッとしなくなり、本人の言葉を借りれば「作り事と現実を見分けることを覚え」、それによってあらゆる状況を前よりもうまく理解できるようになったことだと答えた。”
”情動がただの生理的現象に見えてくるのだ。情動は体で経験するものになり、たとえば、自分が怒りそのものである状態から、怒りを体で経験する状態へと移る。”
”共感はかならずしも同意は意味しない。優しさをもって、相手を知的なレベルでも直感のレベルでも理解し、それでも丁重に異議を唱えることはありえる。”
”心の習慣を生み出す練習は、単純で、直感的に明らかではあるものの途方もなく重要な洞察に基づいている。ブッダはそれをこう説明している。    何であれ、しばしば考え、思いを巡らせるものが、その人の心の傾向となる”
”私は友人全員に、もし生涯でビジネス書をただ一冊読むとしたら『ビジョナリー・カンパニー2』を読むように言っている。”
”彼の研究では、結婚生活が成功するためには、夫婦のあいだでポジティブなやりとりがネガティブなやりとりの少なくとも五倍必要であるという結果になった。”
”脳は、相手が敵でないことが判明するまでは敵というレッテルを貼るように基本設定されている。たとえば、見知らぬ人はたいてい敵というレッテルを貼られる”
”人間の公平感はけっして見くびってはならないという教訓が得られる。その感覚は圧倒的であり、公平性のためには自分の利益を犠牲にすることさえよくあるのだ”

グーグルのSearch Inside Yourselfをやっている人の本。原著はもっと前に出版されている。心のコントロールは習得できる技術であるという面に光が当てられている。研究結果を引用しながら具体的なやり方もたくさん書かれている。瞑想が怪しい宗教のように感じる人にはぜひおすすめ。

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