【記事】(福島民報)復興へ教訓共有を こどもと震災国際シンポ きょうまで相馬

投稿者: | 2016-06-17

2016/05/08 福島民報
復興へ教訓共有を こどもと震災国際シンポ きょうまで相馬
シンポジウムでの発表内容を記事にしていただきました。
感謝申し上げます。
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■相馬中央病院の森田医師報告 高齢者死亡率1.5倍 震災前と比較調査 衛生管理不徹底
 相馬市の相馬中央病院の森田知宏医師は震災と原発事故後一カ月間に相馬、南相馬両市で七十五歳以上の高齢者の死亡率が震災、原発事故以前の約一・五倍に増えたとする調査結果を示した。感染症による肺炎が最多で、震災直後の混乱で衛生管理が不徹底となった点を要因に挙げた。
 津波などによる直接死を除き、平成二十三年三月十一日から一カ月間の死亡率を平成十八年から二十二年の三月十一日から一カ月間の平均死亡率を一として比較した。男性の七十五歳から八十四歳は一・六一倍、八十五歳以上は一・六四倍だった。女性の七十五歳から八十四歳は一・五五倍、八十五歳以上は一・四五倍に増加した。
 森田医師は「肺炎の主な原因は口腔(こうくう)内の衛生状態の悪化と考えられ、熊本地震の被災地でも注意が必要だ」と警鐘を鳴らした。
 震災後五年間の死亡率とがんによる死亡率の大きな増加は認められなかった。相馬、南相馬両市で十八年以降の推移と比べた。高齢化の状況などを補正した人口十万人当たりの年齢調整死亡率は、十八年は男性五百九十九人、女性三百二十九人。二十六年は男性五百二十三人、女性三百二人で大差はなかった。
 同じく年齢調整がん死亡率は十八年は男性百八十四人、女性百人に対し、二十六年は男性百六十六人、女性八十六人。高齢化の進展を踏まえ、「長期的な健康対策が欠かせない」と指摘した。

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