【本】17139『新・独学術――外資系コンサルの世界で磨き抜いた合理的方法』侍留 啓介

投稿者: | 2017-12-21

情報の収集・分析について。

「なぜ」を5回繰り返す、3回情報を掘り下げるなどは、横山禎徳先生もよく言っている。

知識がなければ、現実の物理空間で起こっていることを認識することもできない

そうした積み重ねが、「それっぽい話」に騙されない自分をつくるのです。

知識を得ることは、物事の本質を理解して誤解や的外れな議論を減らすことにつながります。

コンサルティングの世界では、「分析とは物事の差分(違い)を明らかにすること」だ

「種族のイドラ」とは、人間がもともと持っている感覚によってかかるバイアスのこと。「洞窟のイドラ」とは、性格や教育・習慣によってかかるバイアスのこと。「市場のイドラ」とは、噂など言葉が原因でかかるバイアスのこと。「劇場のイドラ」とは、権威や伝統を持つ学説がもとでかかるバイアスのことです。

コンサルタントの口癖である「Why(なぜ)」と「Sowhat(だから何?)」と現代文のつながり

トヨタには「なぜなぜ5回」と呼ばれる有名な分析手法がありますが、これは、問題事象に対して「なぜ」を5回繰り返し、深掘りすることで本質的な解決に至ることができる、

ちなみに、このように単純な問題解決のことをコンサル用語では「コインの裏返し」と言います。同じコインを裏返しただけなので、何の解決にもなっていない、という意味です)。

顧客は、機能にもとづいて製品を選択できなくなり、「信頼性」にもとづいて製品やメーカーを選択するようになる。(中略)複数のメーカーが、市場が求める信頼性を満たすまでに改良を進めると、競争の基盤は「利便性」へと移る。

学術の世界では「反論できない論文は、論文とはいわない」という考え方があります。「

①凝った表現を用いない②「とても」「非常に」などの「程度を表す形容詞」を使わない③あいまいな接続詞や助詞を使わない

知り合いの大学教授によると、こうした論文の捏造はアメリカでは日常茶飯事だし、論文が発表された「ネイチャー」は学術世界においては信頼性の高い雑誌ではないので、海外ではたいして話題性がなかった

に「そもそも」と考えて前提を見直す(あるいはひっくり返す)ことをマッキンゼーでは「ステップバックする」

マッキンゼーの人たちは、「私はそうは思いません」「そもそもの話」「一言で言うと」と口癖のように言っています。

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