読書家の出口さんは、絵本までカバーしているのか、と驚いた。
子どもに読ませる本の参考になった。
この『橋をかける 子供時代の読書の思い出』は、おそらく世界最高の読書論だと僕は思っていますので、ご興味のある方は、ぜひ読んでください。
いつも話していることですが、人間が賢くなるために必要なのは、人、本、旅だと思っています。
人間は、なんのために生きているかといえば、次の世代を育てるためです。
呉承恩/伊藤貴麿編訳『西遊記』(上・中・下巻)
子どもにこの本から学んでほしいのは、人間の多様性です。
国から出ていく人は、だいたいが強くて賢い人です。
中国では自分が働いている会社に対する信頼度は、七九パーセント。それに対して、日本は四〇パーセントという結果が出ています(2016 エデルマン・トラストバロメーター)。
現在では洗練された料理として絶対的な地位を誇るフランス料理が、もとはフィレンツェのメディチ家の料理だということはよく知られています。メディチ家のカトリーヌがフランス王フランソワ一世の息子アンリに嫁ぐことが決まったとき、カトリーヌは片田舎のパリには行きたくないと渋った。そこで叔父のローマ教皇クレメンス七世は、一緒に料理人を連れて行かせました。フィレンツェで生まれた洗練された料理がこのときフランスに伝わったのです。
アラブ人が好奇心に溢れた人たちだとわかる、有名な歌があります。「楽しみは馬の背の上、本の中、そして女の腕のなか」
イスラム帝国は、官僚はペルシャ人に頼っています。
優秀な官僚が必要ならペルシャ人、優秀な軍隊が必要ならトルコ人と、アラブ人は自分たちの社会には、ほかの国の人々の力が必要だとわかっていた
アメリカの児童書の魅力は、ベースがすごく健全で、元気で明るく生きようよ、頑張ろうよ、という肯定感があるところです。
ストレスは価値観を変えることでしか解消できないのです。同一の価値観に染まった社会は、同じ価値観を持った人には天国ですが、違う価値観を持った人には地獄
みんな違うということ、思ったことは言わなければいけないということ。だけど社会にはルールがあるから、それはみんなで守ろうねということ。
日本の医療費をOECDの新しい基準に合わせたら、G7でアメリカに次いで第二位であるというデータが発表された
ルドミラ・ゼーマン/松野正子訳『ギルガメシュ王ものがたり』