【本】『母と神童』奥田昭則 #42

投稿者: | 2017-05-24

五嶋みどりの母、節を中心としたノンフィクション。
節自身がかなりの才能の持ち主であったのに、見合い結婚でその才能を「潰されてしまった」。みどりの指導に対して非常に厳しかったのにも納得がいく。
みどりを一番可愛がったディレイ先生の指導が奥深い。決して批判せず、生徒自身に気づきを与えるように配慮する。だからこそ、頭のいい子しか、何を言われているのかわからないことがある。そしてその生徒がどのようにして社会で食べていくか、見る目と適切な人脈を持っている。
五嶋龍の育ち方はみどりとは全く違うが、音楽の才能だけでなく、言葉の表現力があることが音楽にもいい影響を及ぼしているようだ。残念ながらなぜ言葉で表現する才能があったのかは本書からはわからなかった。

五感すべてをゆたかにすることが音楽表現をゆたかにする。美しい絵画をみて、きれいな服を着て、おいしい料理を食べることも音楽に必要だ。

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