池上彰のインタビューをまとめた書籍だ。
やはり説明がわかりやすい。良書だ。
例えば、トッドの項では
『フランス国内においては、中間階層の貧困層に対するエゴ、そして若者がなかなか就職できない労働問題があります。また格差の拡大という問題、そして近年のキリスト教信仰が、急速に弱まったことによる精神的価値の空白という問題があります。それらの問題をイスラムの問題によってごまかしてはいけない。』
とある。これは、著作『シャルリとは誰か』に書いてある主張と同じだが、こちらの方が数段わかりやすい。
『ゴルバチョフは「日本は世界で唯一成功した社会主義国だ」』
この言葉を言ったのがゴルバチョフだとは知らなかった。社会主義国からお墨付きをもらっていたとは。
トッドの他には、中曽根元首相や堤清二氏、塩川正十郎氏など、錚々たるメンバーにインタビューしている。
彼らのインタビューからは、戦後から現在にいたるまでの雰囲気がよく分かる。