【本】16092 自分のアタマで考えよう by ちきりん

投稿者: | 2016-08-13

ブロガーとして成功した筆者が、自分が成功するために意識したことについて書いている。
それは、自分なりの考察を持つこと。

“「詳しくなればなるほど、その分野での新しいアイデアに否定的になる」傾向が見られたら、「知識が思考を邪魔している」ことを疑ってみた方がよい”
確かに、医療面でも新しいアイデアに否定的になるのは、多くが医療者である。
既得権益が侵されるという恐れもあるのだろうが、変な前提知識があるからこそ自由な発想が邪魔されていることもあるだろう。
しかし、ちょっとだけの知識であれば思考を邪魔するだろうが、本質部分を理解すれば思考を加速させるとは思う。

“「私は考えた」というのは、「私はあるインプットをもとに、なんらかの結論を出した。ある考えに至った」という意味です。それは「仮の結論」でもいいし、最初の段階では間違ったものかもしれません。それでも「その時点での結論を出した」というのが、「考えた」ということ”

“決められないのは選択肢が多すぎるからではありません。決められないのは、「判断基準が多すぎるから」”
あまりに頭がこんがらがって、何も決められないときに意識したいことだ。
自分の判断基準がしっかりしていれば、迷う場面は少ないだろう。

筆者の指摘どおり、政府の公式発表についても注意が必要だ。
数値は正確だろう(とは信じたいが、中国のように政府発表の数値が怪しい国もある)が、それに伴う考察は、政府の思惑、希望的観測などが多分に含まれているため、鵜呑みにするのは危険だ。
筆者の提唱する、一つの資料を前に30分から60分ほど考察して自分なりの考察を持つというトレーニングは有用だ。

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