【本】16091 Audible: 君はどこにでも行ける by 堀江貴文

投稿者: | 2016-08-12

Audible最後の一冊。(Audibleを活用しきれていないため、解約した。)
ホリエモンの新冊である。

平たく言えば、アジア経済の台頭に関する書籍だ。
アジア諸国への旅行の経験から、各国の特徴を述べている。
アジア経済の発展から、日本の存在感が薄れていることは同意だ。
さらに、アジアは大量の人口を抱えているため、国内GDPの成長も著しい。

一方日本は、人口は多いものの、すでに高齢化が進行しているため、今後の経済成長は期待薄である。
イノベーションによって生産性を高めるという意見もあるが、日本だけがうまい汁を吸うことはできないだろう。
相対的にアジアの成長度が日本よりも高いことは間違いない。

一方で、アジアの課題として、格差の拡大は進行するだろう。
現在は人口ボーナス期の国が多いが、経済成長しているのも首都圏のみである国がほとんどだ。
人口ボーナスが終わるまでに、地方部まで経済成長させるのは難しい。
各国が日本をモデルにし、独裁政権による護送船団方式などを真似ているが、それでも地方部まで成長させるのは困難だ。

医療でいうのであれば、首都圏の医療は先進国レベルに到達している国が多い。
優秀な学生はどんどん海外へ留学し、その後高給で首都圏の医療機関に呼び込んでいる。
一方で、地方部の医療は依然として整備されない。
医師資格は持っているものの素人同然であったり、医療資格のない地域が残るだろう。

そう考えると、アジア地方部にこそ医療のブルー・オーシャンがあるように思える。

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。