“すると、給料をいくらもらえるかということに関心が薄くなっていく。そうなると次第に、会社に支配されているという感覚、会社に嫌われないようにしなければという感覚が、明らかに薄くなり始めたのです。”
”この頃になると、会社は私の中では「何かをしてもらう対象」ではなく、「あれこれ面倒を見てあげねばならない相手」になっていました。”
”私が提案したいのは、ほんの少しでもいいから、自分の中の「会社依存度」を下げることだ。要は「カネ」と「人事」に振り回されないことである。”
会社をやめる。友人に言われてふと心に引っかかったフレーズが、だんだんと具体的な形となって現れてくる。そういえばテレビでアフロの新聞記者さんを見たなと思ってましたが、朝日新聞社を辞められたのですね。辞めるにしろ辞めないにしろ、会社が提供してくれるものに依存して自分の生活が決まっているのか、自分の生活がまずあってそのために会社が提供してくれるものを利用しているのか。軽い語り口だけれど、精神的な自立というテーマは結構重く、自分を振り返って考えてみたくなる。