【本】『調性で読み解くクラシック』吉松隆 #39

投稿者: | 2016-04-27

”「リズム」と「メロディ」は動物や鳥などもその生活の中で使っている。””でも、「ハーモニー」はちょっと違う。…おそらく人間が発見した人間のみの(かつ人間にしか通用しない)文化であり、大げさに言えば、これを持っているか持っていないかが「人間の人間である証」”
”作曲家が「調性」を決めるということは、楽器の「性格」を100%引き出すための重要事項であり、それゆえにこそ「調性」は作品名に明記される。”

ハーモニーの概念や調性について、これまで読んだ本の中ではもっともわかりやすい。楽器をよく響かせる調性、演奏しやすい調性があって、意図的に演奏しにくい調性が選ばれることがあるというのは興味深く納得の行く話だった。良書。

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。