【論文紹介】スイスの医療制度

投稿者: | 2015-12-14

INTERNATIONAL HEALTH CARE SYSTEMS
Individual Responsibility and Community Solidarity — The Swiss Health Care System
Nikola Biller-Andorno, M.D., Ph.D., and Thomas Zeltner, M.D.
N Engl J Med 2015; 373:2193-2197December 3, 2015DOI: 10.1056/NEJMp1508256
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMp1508256

各国の医療制度について持ち回りで書かれているシリーズ。今回はスイスです。

 

以下メモ

医療費の対GDP比は11.4%でカナダ、フランス、ドイツなどと同程度

平均余命は日本、アイルランドと同程度の世界トップレベル

国民の23.8%は非スイス人

医療費の1/3はcopayment, deductibeなどの民間保険によって支払われている

スイスの医療制度の問題点は以下の3つ

・人口の変化

高齢化によって医療者不足に陥っている。すでに、スイスで働く医師の30%は非スイス人である。さらに、働く女性が増えたことで、介護サービス需要が増加している。

・過剰医療

日本と同様ですが、供給側視点から過剰医療が行われることが多いとのことです。

・データベースの構築

よりよい保険のためのデータベースの構築が望まれる。

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