“「アレルゲンが腸から入るか、皮膚から入るか、それはアレルギーになるか、ならないかを決定づけるレースのようなものです。先にその異物を腸から吸収できれば、攻撃を止めるTレグが作られ、体は異物を受け入れる。でももしその異物が皮膚から先に入ってしまえば、私たちの免疫は異物を攻撃対象として記憶する。そして、アレルギーになってしまう。つまり、腸からいち早く入るようにする。それこそがアレルギーの予防を可能にする大きなカギだと考えられます」”
“生後6か月までは母乳やミルク以外のものは与えないという現在の離乳食の常識が広まったことで、早くから様々な食品を口にし、アレルギーを予防するTレグをいち早く作るチャンスが失われてしまっているのではないかと考えているのだ。離乳食の遅れがアレルギー急増の原因のひとつなのではないかと。”
“スキンケアで、アトピー性皮膚炎の発症を抑制できる”
最新のアレルギー対策事情が非常にわかりやすくまとまっている。簡単にいえば、皮膚から吸収されて異物と認識される前に、腸管から吸収して免疫寛容を獲得するのがアレルギーを防ぐ方法なのだろう。予防のための除去食など行われていた以前とは、逆の流れになってきているので、注意が必要そう。