ゆるキャラ、仏像などをいかにブームにしてきたか、について書いている。
本人は、ただ突き詰める。なぜ、そのものが好きなのか、それをどんどん狭めて考えたときに、誰も手を付けていない「ジャンル」が浮かび上がる。
“ブームというのは、この「勝手に独自の意見を言い出す人」が増えたときに生まれるものなのです。そういう意味で、あらかじめ「ゆるキャラとはこういうものです」という理論づけはしないほうがいい”
特に耳がイタいのは、以下の部分である。
どんなときでも相手の視点というのは本当に重要だと思う。
“若者は自分のしたいことだけを主張する”
“私が何かをやるときの主語は、あくまで「私が」ではありません。「海女が」とか「仏像が」という観点から始める”
“すると、そうなるためのいちばんよい方法を考えるようになる。「私はこういう仕事がしたい」という考え方のうちは、逆になかなかその仕事は形になりません。”
医療でも、医療者の視点で語られることが多い。研究でも「データが」となりがちだ。
一番大事なのは、「患者さんが」である。
患者の視点を忘れないように努力しなければならない。