医療界に身をおいていながら、恥ずかしくも全然知らなかった。
基礎医学についてはあまり知らないが、この技術は確かに医学を変えうるだろう。
今後、認知症のサルとか生み出せるようになったら新薬開発も進むだろう。
実際に、種子業界が再編されているというのは、医学の将来の姿だろう。
また、中国からの移民の息子と、エリート白人女性が特許で戦っているという構図も面白い。
遺伝子ドライブとは、たとえばアフリカのサハラ以南でマラリアを引き起こす蚊などを、遺伝子工学の力を使って人間が意図的に駆逐してしまう技術だ。
要するに従来の遺伝子組み換え技術は、「組み換え」という言葉から連想される自由自在なイメージとは裏腹に、実は様々な問題や限界を抱えた不自由な技術だったのだ。
クリスパーとは、従来よりも圧倒的に「速く」「安く」「正確に」遺伝子を操作できる技術なのだ。さらに、それは「種族」を問わない。
ドイツやフランスなどでは、遺伝子検査サービスは医師や病院などを介して提供することが法律で決められており、日本や米国のように企業だけで、こうしたビジネスを展開することはできない。
米ダウ・ケミカルとデュポンが合併を発表し、(規制当局から承認されれば)世界最大の化学・バイオ企業「ダウ・デュポン」が誕生することになった。ダウとデュポンは以前から農業を成長分野と考えていたが、米モンサントやスイスのシンジェンタに比べ(農業単独では)事業規模が劣るため、勝ち残るには合併が不可欠だった。 両社は合併後、種子・農薬の売上高で世界最大のメーカーとなる。彼らが今後、特に力を入れていくと見られているのがGMOの分野だ。