ルポ 老人地獄 by 朝日新聞経済部
今年1冊目には、やはり高齢化の本を選びました。
取材チームの一人である松浦新様にはよくお世話になっております。
高齢者ひとりひとりの具体的なエピソードから関連する統計データを掘り下げる、連続的な構成となっています。
後半は、介護法人、社福法人などの事件まで話が及んでいます。自分の勉強不足を実感し、これが本当の取材かと思い知らされました。
私も福島の部分で、避難生活が認知症に悪影響となる可能性や、避難によって家族が離れ離れになって高齢者を介護するキャパシティが低下している可能性があるとコメントを掲載していただきました。
意外だったのは、地方では介護職の割は悪くないということ。
福島の実感と異なるのは、浜通りでは除染作業なども含めて「割のいい仕事」がたくさんあるからなのかもしれません。
今年の1冊目にふさわしい読み応えでした。