宣伝が多かったので購入した。
いかにパートナーと一緒にパフォーマンスを上げることができるか。
夫婦などはその典型と言えるだろう。
個人的には、ある程度同質で、ある程度価値観が違う相手こそ理想的なのだと思う。
あまりに環境が違いすぎると、ディスカッションも進まない。
あまりに同じ価値観すぎると、ディスカッションしてもいいアイデアが生まれない。
この本を読めば、パートナーの関係の築き方や、関係をより生産的にできるヒントがある
…かと思ったが、そんなことはなく、豊富な例が掲載されているという印象だ。
2人の科学者が共同研究をすると、より名の知れたほうが名声の大半を手にする。2人が同じアイデアをほぼ同時に思いつくと、より名の知れたほうが、より広く認められる。マートンはこれを「マタイ効果」と呼んだ。
心理学者ミハイ・チクセントミハイの広範な定義によると、創造性とは、「文化に新しく加える価値のある、真に新しいものを存在たらしめること」だ。
クリエイティブな人間関係は、親近感と違和感が絶妙なバランスで結びついているのだ。
直接のやり取りの大切さを最も顕著に物語るのは、バーチャルな交流から利益を得ている企業だろう。米ヤフーは従業員に、在宅勤務をやめてオフィスで働くように指示している。グーグルのパトリック・ピシェットCFO(当時)は在宅勤務をしている従業員がどのくらいいるかと聞かれて、「できるだけ少なくしている」と答えた。
類似点だけでなく、大いなる類似と大いなる相違が合わさることも、ペアの触媒になる。
夢想家タイプの創造者にはたくましい性格の人が多い。アイデアを生み出し、新しいプロジェクトを立ち上げ、周囲を巻き込む力がある。一方で、達成できそうにないことでもとにかく始めてしまい、約束を果たさないときもあるだろう。 実務家タイプの創造者は正反対だ。生産的かつ効率的で、頼りになり、物事を終わらせる能力に長けている。何が可能かを現実的に見きわめ、優先順位をつけて決断を下す。ただし、独自性を出すことや、物事を主導すること、長期的な視点に立つこと、目的意識を明確にすることは苦手だという人も少なくないだろう。
ところ、ラグビーやアメリカンフットボール、サッカーなど危険なスポーツに従事する確率は長子より第2子以降のほうが1・5倍多い。長子や一人っ子は水泳、テニス、陸上など安全なスポーツを好む」。
私は一連の研究から、ライバル関係がもたらす3つの重要なカギを見つけた。 1つめは、ライバルがいると、もっと努力をしようと思う「モチベーション」が生まれる。これはパフォーマンスにとって、渇望より強力な原動力となる。ライバル関係は血をわきたたせ、精神をかきたてる。 2つめは、ライバルが私たちに必要なモデルとなって「インスピレーション」を与える。これについては、真似をしたいと思わせる手本も、拒絶したい、あるいは改善しようと思わせる悪い手本も、同じような影響を与える。 3つめは、ライバルが私たちを戦わせつづけることだ。競争に「没頭」する粘り強さと執着は、情熱を賭して使命に取り組むだけでなく、やめたくなっても持続する力となる。
ビジネスの世界では、このような「コーペティション(coopetition)」はよくあることだ。フィナンシャル・タイムズ紙はコーペティションを、協力(cooperation)と競争(competition)の「利点を組み合わせて」、「補完し合う領域でより大きな市場を創出する」ことと定義する。
1960年から2000年に実施されたすべての選挙で、相手の声に合わせた候補者は選挙に敗れていた。