【本】『0歳からの母親作戦』井深大 #86

投稿者: | 2016-11-20

”0歳からの第一の時期は、うむをいわせず繰り返して覚えさせる時期であり、三、四歳以上の第二の時期は、興味に訴え、納得させながら教えていく時期だと思うのです。私の考え方からは第一の時期のほうが重要であることはもちろんで、この時期を私はかりに「パターン時代」「パターンエイジ」と呼んでいます。”
”しつけというものは、いってみれば一つの形を身につけさせることですから、「パターン時代」にその形をうえつけてこそ効果があるのです。逆にいえば、道徳的意味とかヒューマニティなどの意味が理解できないからこそ、厳しいしつけが、形として残るのだともいえましょう。”
”「赤ちゃん用」という言葉は、赤ちゃんの能力を軽視することからきているもので、「赤ちゃんだからわからないだろう」という考えほど、赤ちゃんの頭脳への刺激を妨げるものはないのです。”
”子どもは、一流レストランではちゃんと一流の振舞いをし、二流のレストランでは二流の振舞いをするものなのです。”

早期教育の権化というような言い方のレビューもあったが、読んでみるとそういうわけでもない。むしろ基本的なルールやマナーを幼いうちに刷り込んで、文字や音楽など一般的な学習に関しては本人の意欲をいかに引き出すかが重要だということが述べられている。

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。