【本】16114『ベネディクト・アンダーソン グローバリゼーションを語る』梅森直之

投稿者: | 2016-10-18

「想像の共同体」の著者、ベネディクト・アンダーソンによる早稲田大学での講演とその解説です。

冷戦の終焉について。『アメリカのような巨大な国民帝国は、つねに敵を必要とします。』
したがって、共産主義が崩壊したあとに、アメリカは新たな敵を求めます。
オサマ・ビン・ラディンが出てくるまで、その役割は『アメリカ以外の誰かのナショナリズム』が負わされたと指摘されています。
これには、パキスタンの分裂、ベトナムの合併、エチオピア帝国の崩壊など国家の崩壊が起きたことも関係があります。

ナショナリズムの爆発的広がりには、『商業資本主義と印刷技術の生産的な融合』が多大な役割を果たしました。
一方で、これらによってグローバリゼーションが進んだという面も指摘しています。

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