【本】『SUPER BOSS』シドニー・フィンケルシュタイン #29

投稿者: | 2016-04-17

”スーパーボスは並々ならない情熱を持っており、寝ても覚めても自分のビジネスのことを考えていて、まわりの人間もその行動をまねしたくなる。有能な人材を求めて普通では考えられない場所にも目を向け、いざ見つけたら多彩な方法で面接する。仕事のハードルをありえないほど高いところに設定し、部下に限界を超えさせようとする。教育指導法は一見すると気まぐれで法則性がなく、周囲の人間にはなかなか理解できない。リスクを恐れることなく経験の浅い部下にも責任ある仕事を与える。そして時機が来れば、特に優秀な部下には独立を勧めることさえ少なくない 。独立した元部下の多くは、スーパーボスが業界に張りめぐらせた戦略的なネットワークの一部になる”

”自信にあふれているので、知性と創造力に優れた押しの強い部下に脅威を感じることも、追い越される可能性を意識することもまったくない。自分よりも優秀な部下がいてもなんとも思わないのは、そもそもそんな人間がいるという考えを持っていないからだろう。”

”スーパーボスは部下をオリンピック選手のように扱い、限界のその先を目指すよう背中を押す。”

いつの時代にもどんな業界にも存在するスーパーボスの特徴について分析されている。情熱と自信と柔軟性を兼ね備えた人物。努力してスーパーボスになるのは困難かもしれないが、努力の方向性の指針にはなりうる。コミュニケーション力等の仕事上の能力も大切だが、クリエイティブでありさえすればそんなこと気にしなくても良いのかもしれない。とはいえそれが難しいのだけれど…。

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