【本】稼ぐまちが地方を変える―誰も言わなかった10の鉄則

投稿者: | 2015-06-07

これは面白い。地方創成という名の下に、補助金をばらまこうとする政府に対してNOをつきつける、爽快な一冊です。
しかし、医療や別の産業にも応用可能な話です。
まず、どんなにうまく行っていても補助金頼みになった途端にうまくいかなくなる。
この部分が、筆者の経験談に基づいているので現実味がある。

医療も補助金頼みの産業に成り下がっている側面があります。
保険はまだ仕方ないかもしれませんが、**加算などをあてにしてそれを基に医療体制をつくりかえる病院も多数あります。
しかし、真に需要があれば、優遇政策に乗っからなくても対価を払う患者さん、利用者はいるはずです。
現在の医療政策には納得いかない部分があるのも事実。それに対して行動できていないのもまた事実。

行動するときの方針について、後半部分が役に立ちそうです。

まずは少人数で小さなプロジェクトからやってみる。
最初から大きなことを狙ってもうまくいかないのは、どんなことでも一緒です。
研究であれば、大規模な臨床研究ではなく、最初は症例報告です。

信頼できる仲間と行うことが大事。
大多数が何となく反対していても、自分には影響がありません。実際に行動してくれる数人がいれば十分。
確かにそうかもしれません。

励みになる本です。

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