東日本大震災後の相馬地方(新地町・相馬市・南相馬市・飯舘村)の救急搬送に関する論文が英医学誌 BMJ Open に掲載されました。
http://bmjopen.bmj.com/content/6/9/e013205.full
データを集めるにあたっては、南相馬市立総合病院の及川先生にお世話になり、相馬地方広域消防本部や、相馬地方にある救急病院すべてに快くご協力いただけました。
統計解析には慶應大学の古谷知之先生にお世話になり、素人の私にも丁寧にお付き合い頂きました。
この場を借りて厚く御礼申し上げます。
プレスリリースはこちら。
主な内容は、以下の三点です。
- 東日本大震災によって救急搬送が震災前よりも延長したのは、震災発生から三ヶ月程度であった。救急搬送の遅れが生じた地域は、避難地域だけではなく、相馬地方全体であった。
- 災害翌週から認められた救急搬送の遅れは、病院閉鎖によって、救急現場から病院までの搬送距離が延長したことが原因と考えられる。
- 一方で、救急隊が現場に到着し、出発するまでの時間の変化は小さかった。このことから、救急隊の活動は震災前と同様レベルを維持していたと言える。
救急隊が震災後も変わらず努力されていたことを示すことができたのは喜びです。
引き続き、よろしくお願い申し上げます。
(非公開)
https://www.evernote.com/shard/s164/nl/2147483647/c6d83725-9dde-40f0-b846-cf0751949d91/
ピンバック: Huffington Post 『原発事故後も活動を続けた救急隊の成果』 – Moritas