聖書に関しての読書会を通じて二人の対談が続く。
神学の考え方は、すべて納得することはできないが、現実となるべく整合性をとろうとしているのは面白い。
キリスト教が、エリート主義につながりやすいのは、彼らは自分が神とつながっていると考えることで、他の誰もが批判しても、自分だけが正しいと思いやすいと。
ヨーロッパに宦官がいない理由をキリスト教に結びつけるのは興味深い。カトリック教会は独身制だから、建前上いないことになっている子供に、権力を継承させることができない。
余談だが、現在の日本の官僚制も宦官に似ている(権力が一代限りという意味で)という指摘も面白い。
聖書について軽く読める一冊。