相馬市・南相馬市の死亡率を評価した論文が、Journal of Epidemiology and Community Healthに公表されました。
主な結果は
・震災・津波による直接死を除いても、震災から1ヶ月で死亡リスクが上昇していた。
・高齢者では死亡リスク上昇が長引く可能性がある。
というもので、災害関連死を防ぐ上でも、災害初期での対応が必要であることを示しました。
特に、高齢者の肺炎の死亡上昇が多く、カルテ内容からは、これまで言われていた津波肺炎よりも誤嚥性肺炎のケア不足が示唆されました。
プレスリリースはこちら。
内容については、福島民友、福島民報が記事にしてくださいました。
http://jech.bmj.com/content/71/10/974
Excess mortality due to indirect health effects of the 2011 triple
disaster in Fukushima, Japan: a retrospective observational study.
Tomohiro Morita, Shuhei Nomura, Masaharu Tsubokura, Claire Leppold,
Stuart Gilmour, Sae Ochi, Akihiko Ozaki, Yuki Shimada, Kana Yamamoto,
Manami Inoue, Shigeaki Kato, Kenji Shibuya, Masahiro Kami