Amazonにあまりにおすすめされるので、買ってしまった。
流し読みで終了。
ビジネスで成功するにはマインドが大事ということ。
成長するマインドセットという話はよくある話。
最後の引用部分(企業に招かれて…)が筆者のエッセンスのすべてかもしれない。
ワトソンが支援しているベンチャー企業の一例が、モダナイジング・メディスンだ。モダナイジングの創業は2011年。iPadをベースにした電子医療記録プラットフォームで、専門科ごとに分かれており、クラウドソースの利点をうまく生かしている(注38)。たとえばモダナイジング・メディスンに登録した皮膚科専門医の診断データ(患者の症状、処方した治療法など)は、すべて患者個人が特定できないように加工されたうえでまとめられる。この情報はネットワークに加盟する全皮膚科医(約3000人、アメリカの皮膚科医の25%を占める)に提供され、医療の質を大幅に高めることに貢献している。
モダナイジングは2014年、ワトソンと組むという大きな決断を下した。
本書のためにインタビューしたイノベーターはみな口をそろえて、メンタルの重要さを指摘した。正しいマインドセットを持たない起業家が成功する見込みはゼロだ、と。
まさに同感だ。モノの考え方がすべてである。できると思う人はでき、できないと思う人はできない。
「自分のしていることは正しい、と信じる必要がある。当人の価値観と目標のもたらす成果に整合性があるときに、大きな目標は最も威力を発揮する。すべてに一貫性があると完全にコミットできる。結果としてさらに集中し、粘り強く、生産的に取り組めるようになる」
「誤解されがちだが、優れた起業家はリスクを好まない。むしろリスクを抑えようとするんだ。会社を始めるということ自体、すでにリスクがある。(中略)だから創業期には体系的にリスクを排除していくんだ」
スカンクワークスのメンバーにはリスクテイクを奨励するのが望ましい。
一方、ムーンショット型の発想をして、何かを10倍良くしようと思うなら、既存の前提を受け入れることは不可能だ。マニュアルは捨て、モノの見方を変え、知恵やリソースの代わりに勇気と創造力を生かすのだ」 重要なのは、この「モノの見方を変える」という部分だ。
[法則1]ユーザーを第一に考えよ
[法則2]すべてを共有せよ
[法則3]あらゆるところにアイデアを求めよ
[法則4]大きく考え、小さく始めよ
[法則5]正しく失敗せよ
[法則6]想像力で火をともし、データで加速せよ
[法則7]プラットフォームになれ
[法則8]重要なミッションを持て
フロー状態にはトリガー、すなわちフローを促す前提条件が存在する、ということだ。フロー・トリガーは全部で17あり、そのうち三つは環境的、三つは心理的、十は社会的、残る一つが創造的なものだ。次のセクションではこうしたトリガーを詳しく見ていくが、最初に指摘しておきたいのは「フローは集中した状態から生まれる」ということだ。フローとは完全に没頭した状態である。このため17のトリガーはすべて、集中力を高めたり強化したりする方法、目の前のことに意識を集中させる方法、それによってフローをもたらす方法
フローを生み出すために重要なのは「目標」より「明確な」の部分に重きを置くことだ。明確さは迷いを断ち切る。何をすべきか、どこに集中すべきかに注意を振り向けられるようになる。
この考え方を日常生活に当てはめるとすれば、タスクを小さな塊に分割し、それに合わせて目標を設定する
たとえば作家なら一度に一章を書き上げようとするより、すばらしい段落を三つ書くことを目標にする、といった具合に。ストレスのあまり尻込みするのではなく、目の前の状況に注意を集中するのにちょうどよい刺激を自らに与えるため、困難だがなんとかやり遂げられる目標
研究では直接的フィードバックが少ない職業(株価分析、精神医学、医療など)では、どれほど優秀な人々でも次第に劣化していく。一方、医者の中でも外科医は唯一、医学部を卒業して時間がたつほど能力が高まっていく。理由は失敗すれば誰かが死ぬから
本気で何かに集中すること 、 明確な目標の共有 、 良好なコミュニケーション(豊富な即時フィードバックなど) という三つのトリガーは、チクセントミハイが挙げた心理的トリガーの集団版
最後のトリガーは 発言するときは常に「確かにそうだね、それに……」で始める。
「成功する確率がかなり低くても目的が本当に重要なものなら、それでも挑戦する価値はある。逆に目的がそれほど重要でなければ、成功の確率がはるかに高くなければ選ばない。僕がどのプロジェクトを選ぶかは、確率と目的の重要性の掛け合わせで決まる」
「みんなが『きてる!』とわかっているもので成功するのはとても難しい。それより自分の立ち位置を決め、波が自分のほうにくるのを待ったほうがいい。次の質問は『立ち位置をどこに決めればいいんだ?』かもしれない。自分の好奇心をとらえて離さないもの、使命感を感じられるものによって決めればいい。
クラウドファンディングは、投資家が事業に出資した見返りとして何を受け取るかによって、大きく四つのタイプに分けられる。寄付型、融資型、出資型、特典型である。 寄付型 昔ながらの慈善的寄付のネット版である。寄付者の見返りは、感謝の気持ちと税金の控除ぐらいだ。ドナーズチューズ(DonorsChoose)、グローバルギビング(GlobalGiving)、コージズ(Causes)などが寄付型クラウドファンディングの例である。 融資型 「マイクロレンディング(少額融資)」「ピア・トゥ・ピア(P2P)融資」と呼ばれることもある。このタイプのクラウドファンディングでは起業家がクラウドに融資を求め、利子を付けて返済する。キバ(Kiva)、レンディングクラブ(LendingClub)などが代表例だ。 出資型 最近のアメリカ証券取引委員会(SEC)の規制見直しによって可能になった、最も新しいタイプのクラウドファンディングである (注9) 。出資(エクイティ)型クラウドファンディングでは、起業家はネット上で会社の株を売り、その対価として出資を求める。クラウドファンダー(Crowdfunder)、スタートアップ・クラウドファンディング(Startup Crowdfunding)、(すでに10万ドル以上調達した起業家を対象とする)エンジェルリスト(AngelList)などがある。 特典型 出資者は興味を持った製品やサービスをつくるための資金を出し、特典を受け取る。とても単純だ。たとえば25ドル送ってTシャツを受け取る。100ドル送って支援している製品を一つ受け取る(要は事前販売だ)。金額は異なるが、特典型クラウドファンディングは寄付型と比べて効果が60%高い。インディゴーゴー(Indiegogo)、キックスターター(Kickstarter)、ロケットハブ(RocketHub)などのサイトがある。
レピュテーション・エコノミクス
ベストセラー『アイデアのちから』(日経BP社、2008年)の著者であるダン・ハースとチップ・ハースの兄弟がファストカンパニー誌に書いた次の言葉に注目したい。「既成概念にとらわれない発想などしないこと。既成概念を探しにいこう。自分の考え方を刺激するような既成概念が見つかるまで、次から次へと試してみよう。良い既成概念は高速道路の車線を区切る白線のようなものだ。自由を生み出すのは制約なのだ (注9) 」
企業に招かれてプレゼンテーションをする機会が多いが、経営幹部に対して話すときには六つのキーポイントを強調するようにしている。 1 唯一変わらないのは、世界は変化するという事実だ 2 変化の速度は高まっている 3 自らを破壊しなければ、誰かに破壊される 4 競争や破壊を引き起こすのは、もはや海外の多国籍企業ではない。どこかのガレージでエクスポネンシャル・テクノロジーを使いこなそうとしているベンチャー企業の若者だ 5 ビル・ジョイの名言「とびきり優秀な人材はたいてい別の誰かのために働いている」を踏まえ、そうした優秀な人材を活用する方法を考えるべき 6 社内のイノベーションだけを頼みにしている企業は消滅する。競争力を維持するにはクラウドの力を使いこなさなければならない