Audibleにて。
自動運転をめぐる技術の進歩についての本です。
この分野の発展はめざましく、5年後には実用化されている可能性が高いようです。
しかし、自動車業界の関係者ほど、自動運転が非現実的だと捉える傾向にあるとのこと。
もし自動運転が実用化されるならば、エネルギーの問題にも関係します。
自動運転というからには、燃料の補充を人力でやっていては魅力が半減します。
自動で充電できる電気自動車の開発が進むため、結果として電気自動車が普及するでしょう。
さらに、自動運転が実用化された場合、通信会社やエネルギー会社など異業種からの参入も予想されます。
これまで自動車は、多くの部品で長いバリューチェーンを抱えていたために参入障壁が高かったですが、電気自動車・自動運転などの普及により、少ない部品で短いバリューチェーンの構造に変化することで、異業種からも参入しやすくなるという予想です。
トヨタは蓄積された走行データという強みがありますが、Googleに対抗するためには本気で取り組む必要がありそうです。
高齢者にとっても、自動運転は重宝します。認知症の交通事故などが問題となっていますが、自動運転が普及してしまえば一気に解決へと向かいます。
早く実用化されることを願います。