クラウド電子カルテ×Chrome拡張機能の可能性

1. コンセプト:非破壊的DX(Non-Invasive DX)

  • アプローチ: 電子カルテ(モバカル等)のシステム本体には一切触れず、ブラウザの「表示層」と「クリップボード」の間で完結させる。
  • メリット: バグによるデータ破損リスク・開発コスト・保守運用のすべてを最小化できる。また、Chrome機能拡張であれば、他の医師に配布も簡単で編集も容易。完全無料化も可能?

2. ワークフロー(理想の最小構成)

  1. 録音: サイドパネル(またはポップアップ)で診察音声をキャプチャ。
  2. 解析: Gemini 2.5 Flash API (?) へ。
    • System Prompt: 「日本の外来・在宅医療向けのSOAP。略語(DM, HT等)を適切に使用し、箇条書きで。」
  3. 確認: 拡張機能内に生成されたテキストを表示。
  4. 転記: 1クリックでコピー → カルテのテキストエリアに Ctrl + V

3. ベンチマークすべき海外事例リンク

当然同じことを考える人はいる。海外にあるということは日本でもできるということ。

  • Heidi Health: カルテの「横」に常駐して、生成したテキストを各項目に飛ばす設計が参考になる。
  • Lyrebird Health: 「ブラウザで動く=どのカルテでも動く」という汎用性を武器に急成長。
  • Abridge: 「AIが生成したテキストが、音声のどの部分に基づいているか」を検証できる仕組み(Evidence-based AI)が医師の信頼を得る鍵。

4. 検討メモ

  • Manifest V3: side_panel 権限と userScripts または contentScripts の使い分け。
  • Gemini 2.5 Flash API:
    • 音声ファイルを直接POST可能(1時間以上の音声も数秒で処理)。
    • 無料だとRPDが20件/日 APIローテーションは規約違反の恐れあり
  • セキュリティ:
    • Google CloudのVertex AI(Enterprise設定)を使えば、入力データがモデル学習に利用されない。
    • ブラウザの storage.local に一時保存し、送信後は即破棄する設計。

5. 他に広がり

  • 自動サマライズ: 過去3ヶ月分の経過記録を読み取って、今回の訪問看護指示書のドラフトを作成。
  • 薬価・公費チェック: 薬品名を選択すると、その地域の公費助成対象かどうかをサイドパネルに自動表示。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です