今週のLancet (Mar 7)




今週のLancet (Mar 7)

成人肥満と重症感染症のリスク:マルチコホート研究

肥満はこれまで多くの慢性的健康問題と密接に関連していることが知られてきた。
本研究により、成人における肥満(BMI >= 30)が重症感染症による入院や死亡のリスクを1.7倍高めることが判明した。世界的な感染症死の10件に1件は肥満に起因している可能性がある。
肥満対策を講じることが、将来的な重症感染症による負担を軽減するための有効な公衆衛生戦略となるか、さらなる検証が必要である。

再発・難治性辺縁帯リンパ腫に対するLisocabtagene maraleucel(TRANSCEND FL試験)

再発・難治性辺縁帯リンパ腫(R/R MZL)の患者に対し、長期的な効果と安全性を両立した新たな治療の選択肢が求められている。
liso-celを用いた試験において、ORR 95%、CR 94%という高い有効性が確認された。安全性についても、低グレードのCRSや神経毒性に留まり、管理可能な範囲であった。
R/R MZLにおける標準治療の新たな選択肢として、liso-celの実臨床での導入と長期的な予後の改善が期待される。

早期乳がんにおける術後局所・領域照射:低分割照射の5年非劣性試験(HypoG-01)

早期乳がんの術後全乳房照射では低分割照射の非劣性が確立しているが、リンパ節を含む局所・領域照射における安全性と有効性は十分に検証されていなかった。
第3相試験において、3週間の低分割照射(40Gy/15回)は5週間の通常分割照射と比較し、5年時点の上肢リンパ浮腫リスクにおいて非劣性(HR 1.02)を示した。
本結果により、局所・領域照射を必要とする患者においても治療期間を短縮した低分割照射が標準的な選択肢となることが期待される。

治療抵抗性高血圧に対するBaxdrostatの24時間血圧低下効果(Bax24試験)

選択的アルドステロン合成酵素阻害薬Baxdrostatは、これまでの試験で治療抵抗性高血圧患者の診察室血圧を有意に低下させることが示されていた。
第3相試験(Bax24)において、Baxdrostat 2mg投与は24時間自由行動下収縮期血圧をプラセボと比較して有意に低下(プラセボ補正後差 -14.0 mmHg)させた。
治療抵抗性高血圧の強力な治療選択肢として期待され、今後は長期的な安全性や心血管イベント抑制効果の検証が待たれる。

その他のトピックス

バングラデシュの新政府は、長年の放置を経てプライマリケアと公衆衛生への支出を優先課題としている。10万人の保健医療従事者の雇用を目指すなど、抜本的な改革を進めている。



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