今週のJAMA(Feb 10)




今週のJAMA(2/10)

今週のJAMA(2/10)

急性腰痛に対する脊椎マニピュレーションとバイオサイコソーシャルな自己管理の比較(PACBACK試験)

Known
腰痛の管理は身体的な症状に焦点を当てがちだが、予後には心理社会的(バイオサイコソーシャル)因子の影響が大きい。慢性化リスクの高い患者に対する最適な管理戦略は確立されていなかった。
New
慢性化リスクの高い急性腰痛患者を対象としたランダム化比較試験において、臨床家が支援する自己管理プログラムは、標準的な治療と比較して、1年時点での障害を統計学的に有意ではあるがわずかに減少させた。一方、脊椎マニピュレーション療法(SMT)を追加しても、障害や疼痛に対するさらなる改善効果は認められなかった。
Future
心理社会的アプローチを取り入れた自己管理支援は高リスク患者に長期的なベネフィットをもたらす可能性があるが、SMTの優先度はこの集団においては高くないと考えられる。

初期アルツハイマー病に対するバラシクロビル投与の有効性と安全性(VALAD試験)

Known
単純ヘルペスウイルス(HSV)の感染が、アルツハイマー病(AD)の発症経路に関与している可能性が示唆されていた。
New
HSV陽性の初期AD患者120人を対象としたランダム化比較試験において、バラシクロビル投与群はプラセボ群と比較して、78週間後の認知機能(ADAS-Cogスコア)が有意に悪化した(悪化幅:投与群10.86 vs
プラセボ群6.92)。
Future
バラシクロビルは初期ADの治療には有効ではなく、むしろ認知機能を悪化させる可能性があるため、この適応での使用は推奨されない。

早産児の新生児蘇生における初期酸素濃度の検討(TORPIDO 30/60試験)

Known
超早産児の蘇生開始時に最適な吸入酸素濃度(FiO2)については、明確なエビデンスが不足していた。
New
在胎23-28週の早産児1469人を対象とした試験において、蘇生をFiO2 0.6で開始した群(46.9%)とFiO2
0.3で開始した群(47.8%)の間で、修正36週時点での死亡または脳損傷のリスクに有意差は認められなかった。
Future
超早産児の蘇生開始濃度は、0.3でも0.6でも同等の臨床的アウトカムが得られることが示された。

その他のトピックス

母乳育児支援に関するUSPSTF勧告
妊娠中および出産後の母乳育児支援やリファラルを提供することをGrade Bで推奨した。
集中治療室退室後症候群(PICS)
ICU退院後の「普通」の生活への復帰に向けた課題をドキュメンタリーフィルムで紹介している。
肥満の定義と実務
新しい臨床的肥満の定義をどのように臨床現場に落とし込むかについての議論。
Lenacapavirの価格設定
HIV治療薬のサブスクリプション型価格設定について、C型肝炎治療の教訓を交えた考察。


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