[Articles] Deaths potentially averted by small changes in physical activity and sedentary time: an individual participant data meta-analysis of prospective cohort studies
- Known: 身体活動量の増加や座位時間の短縮が、健康増進や疾患リスク低減に寄与することは広く知られている。しかし、その効果が「わずかな」変化であっても、どの程度死亡率に影響を与えるかについての定量的なエビデンスは限定的であった。
- New: 本研究のメタアナリシスにより、中強度以上の身体活動(MVPA)を1日あたりわずか5分間増加させるだけで、高リスク群においては全死亡の6%、集団全体においては10%を予防できる可能性が示された。また、座位時間を1日30分短縮することでも、死亡リスクを意味のある程度低減できることが明らかになった。
- Future: 本研究の結果は、多忙な現代人に対しても、日常生活における身体活動の「ちょい足し」や座位時間の「ちょい減らし」がいかに重要であるかを臨床現場で啓発する強力な根拠となり、予防医学的な介入戦略の推進に貢献することが期待される。
[Articles] Profiling vaccine attitudes and subsequent uptake in 1·1 million people in England: a nationwide cohort study
- Known: COVID-19ワクチン接種率の向上はパンデミック制御の鍵であるが、ワクチンへの懸念や躊躇(vaccine hesitancy)が接種率の阻害要因となりうることは広く認識されていた。
- New: 110万人規模のイングランドにおけるコホート研究により、COVID-19ワクチンへの躊躇の多くは、情報提供と時間の経過、およびワクチン供給の増加によって克服可能な具体的な懸念(?)に根差していることが示された。
- Future: 本研究の知見は、将来のワクチン展開において、懸念を解消しワクチン受容を促進するための戦略立案に有用である。
[Articles] Nivolumab added to cisplatin and radiotherapy versus cisplatin and radiotherapy alone after surgery for people with squamous cell carcinoma of the head and neck at a high risk of relapse (GORTEC 2018-01 NIVOPOST-OP): a randomised, open-label, phase 3 trial
- Known: 切除不能または転移性の頭頸部扁平上皮癌 (SCCHN) に対する一次治療として、プラチナ製剤と放射線療法を併用する化学放射線療法は標準治療である。特に、手術後の局所進行SCCHNで再発リスクが高い症例においては、術後化学放射線療法が標準治療として確立されている。NIVOPOST-OP試験は、この術後化学放射線療法にnivolumabを加えることの有効性と安全性を評価することを目的としている。
- New: 手術後の高リスク局所進行頭頸部扁平上皮癌 (LA-SCCHN) に対し、シスプラチンと放射線療法にnivolumabを追加することで、シスプラチンと放射線療法単独と比較して無増悪生存期間 (DFS) が有意に改善した。
- Future: Nivolumabとシスプラチンおよび放射線療法を併用する治療法は、毒性の増加を許容範囲内に抑えつつ、高リスク切除後LA-SCCHNに対する新たな標準治療として提案されうる。
[Articles] Savolitinib plus osimertinib versus chemotherapy for advanced, EGFR mutation-positive, MET-amplified non-small-cell lung cancer in China (SACHI): interim analysis of a multicentre, open-label, phase 3 randomised controlled trial
- Known: EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌(NSCLC)に対するEGFRチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)療法は標準治療であるが、多くの場合耐性(二次耐性)を獲得し、病勢進行をきたす。MET遺伝子増幅はEGFR-TKI耐性のメカニズムの一つとして知られており、この状況に対する有効な治療選択肢は限られていた。
- New: EGFR遺伝子変異陽性かつMET遺伝子増幅を伴う、EGFR-TKI療法後に進行したNSCLC患者において、savolitinibとosimertinibの併用療法は、化学療法と比較して無増悪生存期間(PFS)を改善し、忍容性も良好であることが示された。
- Future: Savolitinibとosimertinibの併用療法は、EGFR遺伝子変異陽性、MET遺伝子増幅を伴い、EGFR-TKI療法後に進行したNSCLC患者に対する、経口投与可能な新たな治療選択肢となりうる。

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