【本】16125『知の進化論 百科全書・グーグル・人工知能』野口 悠紀雄

知の共有に関して、歴史的な考察を加えた一冊。 現在では、『「知識は無料で提供されるのが当然」という考えが支配的』だが、昔は違った。 そもそも、知識は権力の源泉でもあった。 例えば、『聖職者は、神の教えを独占することで人々… 続きを読む »

【本】16123『大国の掟 「歴史×地理」で解きほぐす』佐藤 優

佐藤優氏の書いた地政学に関する本である。 ・アメリカについて アメリカの民主主義は、基本的に『白人の民主主義』である。『アメリカ民主主義はつねに「それ以外の存在」、すなわち「外部」を必要とする』 これをトランプ政権誕生前… 続きを読む »

【本】16122『不平等との闘い ルソーからピケティまで』稲葉振一郎

格差に関する経済学的知見からの考察について、歴史的な経緯をまとめた本である。 まず、現在でも行われる「成長か格差是正か」「成長と不平等緩和のトレードオフ」という対立は、ルソー、スミスの意見の違いから認められる。 さらに、… 続きを読む »

【本】16121『中国4.0 暴発する中華帝国』エドワード・ルトワック

まず、鄧小平亡き後の経済成長を、筆者はチャイナ1.0と呼んでいる。 『「チャイナ1・0」は、中国の実際の台頭を平和裏に、しかも周辺国の警戒感を呼び起こすことなく実現した』 そして、チャイナ2.0では胡錦濤を中心に、対外的… 続きを読む »

【本】『 徹底調査 子供の貧困が日本を滅ぼす 社会的損失40兆円の衝撃 』日本財団 子供の貧困対策チーム #98

”就業率が高いにも関わらず、貧困率が高い背景としてひとり親、特に母子世帯の収入が一般世帯に比べて低いことが挙げられる。” ”子どもの貧困を福祉政策としてだけではなく、社会的な投資として位置づけることの重要性” ”学力が伸… 続きを読む »

【本】16120『シンガポール発 最新事情から説く アジア・シフトのすすめ』田村 耕太郎

日本の高齢化は深刻だ。 『一三〇〇万人の働き盛りの日本人が親(義理の親を含めて)の介護問題を会社に直接相談できずに苦しみ悩んでいるということは、日本の就業者数(六三五七万人:総務省統計局調査)のうち、五人に一人がこの問題… 続きを読む »

【本】16119『インターネットの次に来るもの 未来を決める12の法則』ケヴィン・ケリー

技術の進歩について語った本。面白い。 筆者が述べるように、技術の進歩は自然の摂理に近い。 したがって、『不可避なものを阻止しようとすれば、たいていはしっぺ返しに遭う』 筆者は、すべてが流動化していき、『流れの原動力である… 続きを読む »

【本】『 新・リーダー論 大格差時代のインテリジェンス』池上彰, 佐藤優 #96

”新自由主義とは、いわばお金以外に価値基準がないということで、そうした価値観不在の環境から生じるのがナルシシズムだ、ということです” ”産業革命以来、格差を減らすことができる力というのは世界大戦だけだったことがわかる” … 続きを読む »