【本】『経済ってそういうことだったのか』佐藤雅彦 竹中平蔵 #3

投稿者: | 2017-01-07

”共同体のかたちというのは、経済の問題に関するかぎり、結局税金だと思います。だから各国とも行政指導をやめて、補助金をやめて、最後に残された政策というのが税金、税制なんです。”
”カトリックとプロテスタント、この2つの宗教の対立というしがらみの中からプロテスタントたちは自由の地を求めて米国に渡ったんです。他の国が犯している過ちを正すためにこの国はある。つまり世界の警察、言い換えれば「世界の公共財」だという認識が、当然の前提としてアメリカにはあったわけです”
”西部という白地地域があったからこそ、そこを開拓する人の「インセンティブ」を重視する必要があった”
”今の二十世紀型近代国家には、競争を重視しながらも、そこに必ず一種の枠がありますね。そういう枠組みというのは、全部この1920年代に作られているんです。”
”業界というのがいつできたかというのを調べてみますと、かなりの部分が国家総動員法によって作られてるんです。”
”外にオープンマーケットがあるんだから、自分の庭だけいくら調整しても、金利は外との関連で決まってくる。だから、さっき言った通貨主権が結果的に放棄されてしまう”
”ドルが圧倒的に持たれるようになった理由というのは、アメリカが最初にまずドルで各国に貸付を行ったから”
”タイ、韓国、インドネシアで続けざまに経済がだめになっていった大きな原因に多元主義が妨げられていた”
ホリエモンがおすすめしていた本。10年以上前の本で意外に思ったが、特に前半が面白い。

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