【本】16075 グーグルマップの社会学 ググられる地図の正体 by 松岡慧祐

投稿者: | 2016-07-02

グーグルマップが果たした地図の役割について。

古来、鳥瞰図であった地図が、ある目的に沿った路線図、観光地図などによって「マップ」となった。
しかし、グーグルマップの出現によって、また地図の時代に戻った。

一方で、地図自体がパーソナライズされるようになった。
地図を探索する時代ではなく、検索された時代になった。
これは、辞書とGoogle検索との関係と類似する。

これにより、グーグルマップによってどこでも行けるようにはなったものの、結局見たいものしか見なくなった。むしろ、”世界を閉ざす方向に向かっている。”

地図を社会学的な観点から考察した点が面白い。
グーグルマップの出現で起きたことは、グーグル検索によって起きたこととあまり変わらないようだ。

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