【本】『大人のための読書の全技術』齋藤孝 #41

投稿者: | 2016-06-06

”速読術を身につける第一歩は、「読んだことを誰かに説明するんだ」という意識を持つことなのです。”
”締め切りを設定するという意味では、本を買ったら、すぐに喫茶店に入るというのもおすすめです。そして喫茶店にいるうちに買ったばかりの本をさっと読んで、そのおおよその内容を把握するのです。ちょうど、獲れたばかりの新鮮な魚を天日干しにしておいしい開きにするために、さばくようなものです。具体的には、喫茶店に入って、一冊につき二〇分ぐらいかけて、サッサッサッとページをめくりながら、その本の内容を人に話せるぐらいまで把握します。”
”日常の生活や仕事をしていくうえにおいて、自分にとって何がアウトプットであり、そこに読書がどう絡むのかについて、ある程度は意識化したほうがいいと思います。そうすれば、自然と「アウトプット力」がついていきます。…では、「アウトプット力」とは何なのか……それは表現する力であり、突き詰めると「コミュニケーション力」とほぼ同じものだと思います。”

斉藤さんらしい読書術の本。もちろん音読やラインの引き方についても触れられているが、それ以上にどのように本を選び、読んでいくかについて著者のやり方を具体的に紹介してくれている。わかりやすく説得力がある。書く技術よりはこちらのほうがおすすめ。

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